
日本ハムの伊藤大海投手が27日、自身初の沢村賞を獲得した。球団では07年のダルビッシュ以来18年ぶり2人目。北海道出身選手では初の快挙となった。「ピッチャーとして憧れていた賞であり、目標にしてきた賞ですので、選んでいただき、本当に光栄です。1シーズン投げてきたことを評価していただき、心からうれしく思います。自主トレから意図をもって練習に取り組み、シーズン中の試合はチームの勝利を目指して必死に投げたことが今年の結果につながったと感じています。僕を信じて励ましてくれた新庄監督、支えてくれたチーム関係者の皆さま、家族はもちろん、応援し続けてくれたファンの皆さまに感謝の気持ちを伝えたいです」とコメントを発表した。
プロ5年目の今季は、27試合に先発し、14勝をあげ、2年連続で最多勝、195奪三振で最多奪三振の2冠を獲得した。開幕から先発ローテを守り、防御率は2・52、勝率6割3分6厘で安定感を見せた。5回持たずに降板した試合は1試合もなく、6完投をマークし、投球回は2位の西武・今井に20イニング以上差をつける両リーグ断トツの196回2/3をマークした。
堀内選考委員長は、「新庄監督、ただもんではないなという風に感じております。非常に原点回帰というんですか、そういう感じの談話をよく私も耳にしたり、目にしたりしてます。完投するってことが本当にできんのかな、去年までそんなことしてないのに、今年できんのかなと思ったら非常に多くなってるんですね。ここでも伊藤君ともう1人、北山君ですか? 4つやったり、他の投手も結構完投してんですよね。だから私は沢村賞を狙ってもらうには、日ハムのピッチャーが一番、監督もそういう風に考えてくれてんじゃないかな。非常に喜んでおります」と、両リーグ断トツの23完投をマークした日本ハム投手陣を大絶賛した。
11月15、16日の侍ジャパン強化試合・韓国戦のメンバーにも選ばれる28歳。「この賞をいただいた喜びをかみしめつつ、さらなる高みに到達するため、今後も日々のトレーニングに励んでいきたいです」。北の大エースが新たな称号を手に新たなステージに突入する。
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