
◆2025年 プロ野球ドラフト会議 supported by リポビタンD(23日)
大院大のエドポロ・ケイン外野手が日本ハムから2位で指名を受け、大阪・吹田市内の同校で会見を開いた。「具体的な目標は立てないですけど、自分のできる精いっぱいのことをやりたいです。歴史に名を残せる選手になりたい」と活躍を誓った。
指導に当たる中村良二監督(57)は現役時代に近鉄、阪神でプレー。昨年2月に同校の指揮官に就いた。初印象を問われると「やっぱりすごかったですよね。ボールが果てしなく飛ぶんですよ。あんなに飛ぶバッターって、近鉄で言うとブライアント。彼に近いぐらい飛んでいく。足も速いし、肩も強いしね」と、本塁打王3度、NPB通算259発の助っ人を引き合いに出し、190センチ、101キロの恵まれた身体能力に太鼓判を押した。
プレー面では申し分なかったが、指揮官はベースランニングや守備位置までの全力疾走を怠らないことを徹底させた。「ベース手前で抜いたりとか、僕はそういうのが大嫌いなんで。4年生の春、秋でどんどん成長してくれて。野球をする以前のことをだいぶ勉強してくれた」。4年生からは主将に指名。この秋は中堅手として両翼を守る下級生に守備位置や心構えをベンチで説く姿に、心を打たれた。
大院大は夕方に全体練習を終えるが、エドポロは居残りでトレーニングを黙々とこなしてきた。中村監督は同じグラウンドを夜間に使う大院大高の辻盛英一監督から「ケイン君、いつも(午後)8時、9時まで練習しているよ」と声をかけられるという。
天理の監督時代に太田椋(オリックス)、達孝太(日本ハム)らを指導してきた中村監督は「何人かプロに行った子を見てきましたけど、共通しているのは自分の練習時間外でどれだけするかが大事。それをちゃんとできる子はプロに行けるんだと思う」とケインも持つ資質を明かした。
日本航空高では指名漏れも味わった。エドポロは「バッティングは高校の時から比べて、学年が上がるごとに努力した分、良くなっていると思う。飛ばす力と肩の強さを見てもらいたいです。新庄監督に守備のことも聞いてみたい」と目を輝かせた。万波中正、水谷瞬に続くモンスターが、エスコンを席巻する。
関連ニュース
・日本ハム2位指名の大院大・エドポロ、会見で号泣「高校の時、指名漏れして、悔しい思い」格闘家の兄とはけんかせず
・【日本ハム】大院大・エドポロを2位指名 兄は格闘家の規格外スラッガー
・【オリックス】2位指名の153キロ右腕・森陽樹、西谷浩一監督「無限大の可能性を持っている」
・【中日】掛川西高の石川大峨内野手が育成2位 身長187センチ「大きな体を生かした強いスイングを見せたい」
・【日本ハム】1位で最速155キロ右腕の明大・大川慈英の交渉権を獲得「一番華があるチーム」