
◆2025 パーソル クライマックスシリーズ パ最終ステージ 第3戦 ソフトバンク0―6日本ハム(17日・みずほペイペイドーム)
「2025 パーソル クライマックスシリーズ パ」の最終ステージ(S)の第3戦が行われ、崖っぷちの日本ハムがソフトバンクに完勝し、対戦成績を1勝3敗(ソフトバンクにアドバンテージ1勝)とした。新庄剛志監督(53)は第2戦まで無安打とブレーキだった郡司裕也捕手(27)を「4番・三塁」で起用。初回に先制犠飛、7回には3点二塁打を放って4打点を挙げ、期待に応えた。
気持ちを乗せた日本ハム・郡司の打球が、センターの左を破った。3点リードの7回、2死満塁、代わった2番手・木村光から走者一掃の二塁打。試合を決めた4番は「『昨日打てや』っていうね。今日打てなかったら切腹ぐらいの覚悟で。チャンスが追ってきますね、僕にね」。第2戦まで8打数無安打。再三チャンスをつぶした現実と向き合い、重圧を乗り越えた。
新庄監督の思いに応えた。「正直、外されるかな」と郡司が思ったほどの不振。しかし指揮官の決断は、第2戦の7番からシーズン終盤で座り続けた4番への復帰だった。「昨日の夜、ボスからDMが来まして。『今年は郡司がいなかったら』っていうことを改めて言ってもらった。その覚悟も受け止めて、意気に感じて試合に挑みました」。初回1死一、三塁では今シリーズ初めてリードを奪う先制右犠飛。2安打4打点と4番の仕事を果たした。
今季は複数ポジションをこなしながら中軸を担い、新庄監督に「この選手抜きでは今年は難しかった」と言わしめたキーマンは、「これをきっかけに一気にいければ。ホークスも余裕があるとはいえ、プレッシャーはあると思う。攻めの姿勢を続けていければ」。奇跡の4連勝を信じ、ここぞの勝負強さを示していく。(山口 泰史)
◆郡司の今季CS最終S
▽第1戦(4番・三塁) 5打数無安打、2三振。3回無死一塁で併殺打、5回2死三塁では三ゴロに倒れ、モイネロに7回無失点を許した。
▽第2戦(7番・左翼) 3打数無安打。いずれも0―0の4回2死二、三塁、6回1死満塁の先制機で凡退。有原を攻略しきれず、好投の福島を援護できなかった。
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