
ロッテは17日、球団OBの西岡剛氏が来季から1軍チーフ打撃コーチ兼走塁コーチに就任すると発表した。背番号は後日、発表される。1軍打撃部門は栗原健太コーチとの2人体制となる。また大塚明1軍チーフ打撃コーチ兼走塁コーチから今季限りでの退団の申し入れがあり、受理したと発表した。
西岡氏は1984年7月27日、大阪府生まれの41歳。大阪桐蔭から2002年ドラフト1巡目でロッテ入団。05、06年に盗塁王。10年には首位打者、最多安打のタイトルを獲得し、日本一に貢献。同年オフ、ポスティングシステムでツインズへ移籍。その後、阪神やBC栃木などでもプレー。独立リーグ、ヤマエグループ九州アジアリーグの北九州下関フェニックスでは総監督も務め、昨年11月に退任した。同氏が球団を通じて発表したコメントは以下の通り。
◆西岡剛氏「このたび、チーフ打撃コーチ兼走塁コーチを務めさせていただくことになりました。現役時代に育てていただいたこのチームで、再びユニホームを着てグラウンドに立てることを心から光栄に思います。サブロー監督とは、同じ時代を戦い抜いてきた仲間であり、心から信頼する指導者です。そのサブロー監督が目指す“選手が主役のチームづくり”に、自分のすべてを注ぎたいと思います。打撃指導では、選手それぞれが持つ感性をどう引き出すかを大切にします。打撃は形ではなく「タイミング」です。自分のタイミング、自分のリズム、自分の“間”をつかめるかどうかが結果を左右します。その感性を信じ、自分のスイングに責任を持てる選手を育てていきたいと思っています。メンタルの部分でも、選手が“自分で考え、自分の感覚を言語化できる”ようになることを目指します。コーチが型を与えるのではなく、選手が自分の中で答えを見つけられる環境をつくる。僕の役割は、その感性を磨くためのヒントを与える存在でありたいと考えています。走塁も同じです。塁上で何パターンも予測できる野球IQを高め感覚を研ぎ澄ませば、数字には表れない一瞬の差が勝負を決めます。野球は頭と体、そして心のバランスがすべてです。自分を信じてプレーできるチームこそ、本当に強いチームだと思います。ファンの皆さん、マリーンズらしい“人間味ある野球”を、ここからもう一度作っていきます。これからも温かいご声援をよろしくお願いいたします。私はここ数年、自分の次の人生の目標に向けて新しい勉強を始めていました。現役を終えてからも、自分自身の可能性を広げたいという思いがあり、野球の世界とは少し離れた分野でも多くの学びを得ているところです。そんな中で今回、このような形でチームから声をかけていただいたことに、心から感謝しています。限られた時間の中で自分がこれまで経験してきたこと、学んできたことを少しでもチームに還元できるように努めたいと思っています。現役時代にお世話になった球団、ファンの皆様に恩返しできる機会をいただいた以上、しっかりと責任を持って、一人でも多くの選手が成長できるようサポートしていきたいです」
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