【パCS】5番降格の日本ハム清宮幸太郎が気合の2点三塁打…昨年は第1S突破に涙も今年は「泣いてない」

スポーツ報知

2025.10.13(月) 05:45

3回1死一、二塁、2点適時三塁打を放った清宮幸太郎(投手・宮城大弥、カメラ・池内 雅彦)

 「2025 パーソル クライマックスシリーズ パ」第1ステージ(S)第2戦で2位の日本ハムが連勝し、2年連続の最終S進出を決めた。第1戦の4番から5番に降格した清宮幸太郎内野手(26)が3点を追う3回1死一、二塁で左中間を破る2点三塁打を放ち、悔しさをバットで晴らした。日本シリーズ進出を懸けて、15日から最終S・ソフトバンク戦(みずほペイペイ)に臨む。

 劇勝から約1時間半後の午後7時前に、私服に着替えてクラブハウスから出てきた清宮幸は、晴れ晴れとした表情で胸を張った。

 「郡司さんが打てなかったとき、絶対に打ってやろうと。それだけは思っていました。そこまでがセットだと思っていました。4番の郡司君がデッドボールで出てくれたので、その足を酷使してホームにかえってきてくれて良かったです」

 3点ビハインドの3回1死一、二塁で、オリックス先発左腕の宮城から左中間を破る2点三塁打。初回2死一、二塁で空振り三振だっただけに「相当、気合が入っていました」。1点差としてチームを鼓舞し、8回のレイエスの逆転打を呼び込む貴重な一打。大事な一戦で見事に伏線を回収して、プライドを取り戻した。

 11日の第1戦は新庄監督に抜てきされて「4番・一塁」でフル出場も、4回に二ゴロ併殺打に倒れるなど3打数無安打1三振。4回に1号ソロを放って勝利に貢献した「5番」の郡司に試合後、「4番の清宮くんが情けないゲッツーを打ちまして、代わりに4番らしい打撃をしてやろうと打席に入りました」といじられた。一夜明けて5番に降格も、郡司のいじりをバネに、一日遅れで4番級の働きをした。

 「この勢いをそのままにいければいいと思います。僕も泣いてないし、そのへんは去年と違うと思います」

 昨季のCS第1S突破時にはお立ち台で歓喜の涙を流したが、今季は熱い気持ちがありながらも、感情を制御した。精神的にもたくましくなった姿をソフトバンク戦でも発揮して、またエスコンに帰ってくる。

(阿見 俊輔)

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