楽天・古謝樹 (C)Kyodo News

　楽天の2年目左腕・古謝樹は、先発ローテーションの一員として、1年間投げられるだろうかーー。

　ドラフト1位で楽天に入団した昨季、開幕先発ローテーション入りとはならなかったものの、5月25日の日本ハム戦でデビューを飾る。敗戦投手になったが、6回・84球を投げ2失点の上々のデビューだった。

　続く6月8日の中日戦で6回・88球を投げ2失点でプロ初勝利。6月15日の広島戦、6月28日の西武戦と2試合連続で敗戦投手も、2試合とも6回をきっちりと投げた。

　7月6日のソフトバンク戦で6回を無失点に抑え2勝目を手にすると、その後も登板間隔を空けながら先発し、最終的には15試合・83回1/3を投げ、5勝8敗、防御率4.32だった。

　与四球の多さは気になるところだが、球数自体は6回で80球〜90球前後でまとめる登板が多く、球数が増えるタイプでもない。1年目の経験を踏まえ、2年目は先発ローテーションに定着したいところ。

　楽天には左の早川隆久、藤井聖の“11勝コンビ”がいるが、そこに古謝も加われば先発ローテに左が3枚と“先発左腕王国”に期待が持てる。チームにとっても古謝や内星龍、荘司康誠が先発ローテに定着できれば、一気に先発が若返り、今後の戦いに向けても楽しみになる。古謝が飛躍の2年目にできるか注目だ。