
◆パ・リーグ ソフトバンク5―3楽天(7日・みずほペイペイドーム福岡)
ソフトバンクが足踏み3度の末に両リーグ50勝一番乗りだ。2―3の8回。つないで2死満塁のチャンスをつくると、代打・柳町が決めた。1ボールから空振り、ファウルと徐々にタイミングを合わせ、楽天・酒居の4球目の内角直球をバットの先に乗せた。「頼む、残ってくれ!」。右翼線に打球が弾む走者一掃の逆転三塁打に、両拳を突き上げた。
今季の1軍初昇格は5月28日。2軍で打率3割3分3厘を収めても、なかなか昇格の声はかからなかった。3月のオープン戦期間中に“降格”した際、小久保監督から「代打じゃなくスタメンで使いたい」と理由を告げられていた。プロ5年生は「どんな場面であろうと、どんな使われ方であろうと、やるべきことをやるだけ」と悔しさを押し殺し、黙々とバットを振り続けた。
指揮官も勝利の雄たけびだ。「そらね、連敗していて8回の逆転劇ですからね」。6日まで本拠地で3連敗。この日も5回まで“無安打1得点”と打線が停滞していただけに「あのひと振りで勝った。本当に素晴らしい」と柳町をねぎらった。小休止を経て鷹が再び独走ロードを歩む。(田中 昌宏)