球場に響いた「サブローーー」の美声…ロッテのアナウンス担当33年 仕事を全うした谷保恵美さんが最近、始めたこと【プロ野球12球団去る人】

スポーツ報知

アナウンスをする谷保恵美さん(球団提供)

 「4番、ライト、サブロ~~~!」。ZOZOを彩った美声が球界を去った。ロッテのアナウンス担当・谷保恵美さん。川崎時代の1991年から33年間で1軍公式戦2100試合を担当した。連続担当1894試合は金字塔だ。

 「いつかはやめると思っていたので、いつ引き継げばいいのかなとずっと考えていた。こんなにたくさん担当させてもらって何の悔いもないですね」

 幼少期から場内アナウンスに憧れ、大学卒業後にプロ野球の球団事務所に片っ端から電話し、ロッテに入社した。1年目は経理担当で、2年目の91年から2軍の場内アナウンスを担当。初仕事は教育リーグの大洋戦だった。

 続けて来られた要因は「穴を開けられない」という責任感に尽きるという。冠婚葬祭にもほぼ足を運べなかったが、昨年5月に他界した父・直政さん(享年87)の「シーズン中には帰ってこなくていいぞ」という言葉を支えに、仕事を全うした。

 最後に担当した23年10月16日のCS第1ステージ第3戦・ソフトバンク戦が忘れられない。延長10回3点ビハインドからの大逆転。選手、ファンが歓喜する姿が脳裏に焼き付いている。

 体調を崩さないように避けてきた生ものやお酒を、今は少しずつ楽しめている。今後は別業界へと進む予定だが「今は野球観戦が一番、楽しみですね」。96年から1試合も休まず走り続けてきた谷保さんは、まずは地元の北海道に戻って小休止する。

 ◆谷保 恵美(たにほ・えみ)1966年5月11日、北海道・帯広市生まれ。57歳。小学校では合唱部に所属し、帯広三条高、札幌大学女子短期大では野球部マネジャー。90年にロッテオリオンズに入社。21年に球団功労賞を受賞し、23年の本拠地最終戦で公式戦通算2100試合を達成した。

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