
◆パ・リーグ ロッテ1x―0西武=延長11回=(4日・ZOZOマリン)
クールな男が長髪をなびかせて雄たけびを上げた。8回2死二塁。藤原を151キロの速球で遊ゴロに打ち取った西武・今井達也は右の拳を振り下ろして感情をあらわにした。
5月24日のZOZOでの同戦。3回途中までに3本塁打を浴びて8失点でKOされて翌日、出場選手登録を抹消された。以降、2軍で3試合に登板して復調。豊田1軍投手コーチは「同じ状況でそこに当てていいものかと考えたけど、あいつの可能性に賭けるしかないし、期するものがあるだろう」と大事な3連戦の初戦を託した。
初回、先頭の池田に死球を与え、続く藤岡の一ゴロを呉念庭がはじいて無死一、二塁のピンチを招くが後続を断った。2回以降も最速155キロの速球で押しながらスライダーなど変化球をまじえて連打を許さない。「古市が毎イニングよくリードしてくれました」。2回、安田に許した二塁打のみの1安打で8回を無失点。「前回の登板で仕事をしっかりできずに降板してしまったので、今日は同じ失敗を繰り返さないようにと思ってマウンドに上がりました」と息をついた。
ファームでの調整期間はスコアラーに修正ポイントをアドバイスされ、しっかりと受け止めてこの日の登板に生かした。「実戦の中でしっかり直すことができて、こうして結果として出たのはうれしいです」と感謝した。勝ちはつかなかったが、最下位からの巻き返しへ今井の復調はチームにとっても大きい。「次の相手を考えながら今日からしっかり準備していくだけだと思います」と誓った。