
◆パ・リーグ 西武1―2日本ハム(27日・那覇)
懐かしさすら感じる風に乗って、球場全体に響き渡る指笛の音色。「楽器が聞こえないくらい声だけの声援というか、そういう感じはしました」。郷里の人たちの温かい応援が、西武・平良海馬にとってこれ以上ない力を与えてくれた。
初回、先頭打者の石井に右越え三塁打を打たれるが、最速156キロの速球にスプリット、スライダーといった変化球をまじえて後続を断つと2回以降は安打を許さない。「今シーズンで一番いい状態だった。球速も出ていましたし」。6回まで10奪三振、無失点。落とし穴は7回にあった。先頭の清宮に中前安打を許すと、続く万波に初球の外角スライダーを左翼席へ運ばれた。決して甘い球ではなかったが、これで14本塁打と好調の相手が上回った。「コースは良かったと思うんですけど本塁打王、相手もすごい打者なので。しょうがないかなという感じですね。選択は間違っていなかったという気はします」と淡々と振り返った。
登板前日の26日の練習後、「沖縄県民として、スポーツという面で沖縄を盛り上げていけたらいいなと思っています」と誓っていた石垣島出身の右腕。昨年に続いて白星を挙げることはできなかったが、この日の好投は郷里の人たちを多いに喜ばせたはずだ。