
◆パ・リーグ 楽天5―3日本ハム(5日・楽天モバイルパーク)
お立ち台に上がった楽天・浅村栄斗内野手(32)の表情はいつにも増して輝いていた。「何とか打たないと、4番の仕事を最低限したいと思っていたのでよかったです」。劣勢をはねのけて勝利を呼び込んだ主砲は声を張り上げた。
狙い通りの一撃で反撃ののろしを上げた。0―3の4回1死。根本の直球を捉え、26号ソロを左中間席に運ぶ。ロッテのポランコに並んで本塁打王争いのトップに立ち「いい風が吹いていたので、フライを打てば入るかなと思っていた。入ってよかった」と頬を緩めた。
石井監督が「ベンチの雰囲気がすごく変わりましたね。あそこでみんなももう一度力水をもらったというか、『さあ、もう一度ここから』っていう感じでやってくれたし、いいホームランだった」と絶賛したように、この一発で息を吹き返した。1―3で迎えた5回2死満塁の絶好機では玉井の外角のカットボールに食らいつき、バットの先で中前に運ぶ執念の同点適時打。続く岡島の2点二塁打でこの回一挙4点を奪い、逆転した。
21年12月に生まれた長女の成長が活力を与えてくれる。遠征中は自宅のテレビの前で応援してくれており、「だいぶいろんなことがわかるようになってきた。テレビで野球見る時は『パパ~』って言ってますね」と父親の顔になる。厳しい戦いを乗り切れたのは家族の支えがあったからだ。
試合のなかった3位・ロッテとは再び0・5差に縮めた。泣いても笑っても残り2戦。「ここで頼むというところでしっかり結果を残す。苦しい時に引っ張る、チームを助けるような一打を」と誓った主将。CS出場とタイトルの両方をつかんでみせる。(長井 毅)