
◆パ・リーグ ソフトバンク2―3オリックス(14日・PayPayドーム)
嫌なムードを打ち破り、勝利を運んだ。主役は紅林だ。2点差を追いつかれた直後の8回。先頭で森の内角直球に反応した。左翼席へ勝ち越しの4号ソロ。ホークス戦で今季3発と“キラー”発動だ。
森とは13日も対戦し、低めのツーシームを打って二飛に倒れた。「速い(球)系をたたける準備を」と言い聞かせて臨んだ打席。「狙ってない」と出塁することだけを意識した。歓声で本塁打に気づき「フワフワしてたんで。『あ、入ってる』みたいな感じで」。謙虚にダイヤモンドを一周した。
「勝手に沈んでいくからね。ケツをたたいてでも、打たさないと」とあえて厳しかった中嶋監督。正遊撃手として136試合に出場した昨年も同じだった。「我慢して使わないし、どんどん代えていくぞ」と優勝争いの最中にも伝えられたが、定位置を手放すことなく踏ん張り、勝負強さを身につけた。
選手寮の風呂場で眉毛の手入れを失敗し、現在の見た目はややコワモテ。「全然生えてこないですね。宮城に電気を消されて…」と同学年のせいにして笑った。2カード連続の勝ち越しで首位ソフトバンクと再び4.5ゲーム差。打率2割1分1厘とは思えない恐ろしさを紅林は秘めている。(長田 亨)