
◆パ・リーグ オリックス3―2日本ハム(24日・京セラドーム大阪)
豪快に飛ばし、豪快に笑った。「打った瞬間だったので、いい感触だった。喜びが爆発しました」と白い歯を見せたのは、オリックスのボブ・シーモア内野手(27)だ。同点に追いついた7回、2死二塁で右翼5階席へ決勝の1号2ラン。1ボールから伊藤のスプリットを完璧に捉えた。レイズから新加入し、来日67打席目で放った初アーチは、京セラDの通算3000号。「ファンの前で打てて、うれしい気持ち」と幸せをかみ締めた。
25年に3Aで30発を放った長距離砲。当初は日本の攻め方に慣れず、開幕3戦は11打数2安打だった。異国の地で気持ちを落ち着かせてくれたのは、カナダ出身の人気歌手・ドレイクの楽曲だった。「ほとんど全曲を歌えるほど大好き」とラップ調の音楽は試合を重ねるごとにリピート回数が増え、今ではシャワーを浴びる時も口ずさむほど。「彼が頑張る力をくれた」と気分とともに調子を上げ、待望の一発につなげた。
チームは京セラDで球団新記録となる9連勝を飾り、3、4月の月間勝ち越しも決定。敵地で3連敗した日本ハムにも意地を見せ、岸田監督は「本人が一番ホッとしているんじゃないかな」とうなずいた。「これまで、いろいろな人が声を掛けてくれた。感謝したい気持ち」と恩返しを約束した左のスラッガー。快打連発で、首位固めの原動力となる。(南部 俊太)