【試合戦評】北海道日本ハム、相手エースを打ち崩して首位浮上。

パ・リーグ インサイト

2016.9.9(金) 00:00

7日の試合で14失点の大敗を喫してしまった楽天と、2試合連続引き分けと負けてはいないものの勝ち切れていない北海道日本ハムの対決。今日は序盤から両チームに得点が入る展開となった。

初回、北海道日本ハムは楽天先発・則本投手から先頭の西川選手が敵失で出塁すると、続く2番・近藤選手が安打を放ってチャンスを拡大。その後大谷選手と中田選手は2者連続三振に倒れるが、得点圏打率3割超の5番・田中賢選手が適時打を放ち、先制に成功。さらに7番・レアード選手と大野選手も連続適時打で続き、幸先良く4点を先取する。

先制を許した楽天は2回裏、7番・ペレス選手が一軍復帰後初となる約2カ月ぶりの3号ソロアーチで1点を返して反撃の姿勢を見せる。

ペレス選手に一発を浴びた北海道日本ハムの先発・増井投手だったが、3回には3つのアウトを全て三振で奪うなど、尻上がりに調子を上げていく。その後も150キロ近い直球と、落差の大きいフォークのコンビネーションが冴えわたり、7回を投げて10奪三振、1失点の好投でマウンドを救援陣に託す。

7回表に大谷選手がタイムリー、9回表には中田選手が自身3年連続100打点に到達する24号3ランで点差を広げる。投手陣も谷元投手、宮西投手とつないでいき、最後は6点差ながら吉川投手が登場。配置転換後初登板となった前回は無念のイニング途中での降板となったが、今日は走者を出しながらも無失点で締めくくり、試合終了を迎えた。

これで先に敗れていた福岡ソフトバンクを追い抜き、北海道日本ハムが首位再奪取となった。しかし、北海道日本ハムは残り17試合、福岡ソフトバンクは16試合。ゲーム差はわずかに0.5。セ・リーグは早くも赤い旋風がペナントレースに覇を唱えようとしているが、パ・リーグは最後の最後まで、結末が読めそうにない。

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