埼玉西武が高木勇に戦力外通告 現役続行に強い意欲「むちゃくちゃ野球したい」

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2019.10.3(木) 14:43

埼玉西武から戦力外通告を受けた高木勇人※写真提供:Full-Count(写真:荒川祐史)
埼玉西武から戦力外通告を受けた高木勇人※写真提供:Full-Count(写真:荒川祐史)

人的補償で17年オフに巨人から移籍、今季は1軍登板2試合で防御率7.71「コンディションに不安ない」

 埼玉西武の高木勇人投手が3日、所沢市内の球団事務所で戦力外通告を受けた。高木勇は、FA権を行使して巨人に移籍した野上の人的補償選手として2017年オフに埼玉西武に移籍。今年の1軍登板は2試合にとどまり、救援で2回1/3を投げ防御率は7.71だった。

 球団事務所で通告を受けた高木勇は「皆さんに言いたいことがあるんですが」と報道陣に切り出し、「生まれて初めて戦力外通告を受けました。埼玉西武で野球ができなくなるんだなあと感じました」と明かした。埼玉西武で過ごした2年について聞かれると「2年……。あっという間でした」と振り返った。

 さらに「身体はめちゃくちゃ元気なので野球を続けたい。トライアウトを受けて、他のチームが取ってくれるなら、そこで全力で投げる気持ちでいっぱいです」と現役続行への強い意欲を示した右腕。報道陣の前で「みなさんにお願いがあるんですけど、大きく取り上げてください」と続け、「野球を続けたいし、むちゃくちゃ野球したいという思いです。『高木は野球やりたいんだ』というのを大きくお願いします。コンディションに何の不安もなくて、投げられなかったのが消化不良。トライアウトはNPB最優先で考えています」と続けた。涙はなく、周囲を穏やかにする高木勇らしいトーンで話した。

 高木勇は2014年ドラフト3位で三菱重工名古屋から巨人入り。ルーキーイヤーに9勝を挙げるなど先発ローテ候補として期待されていたが、その後は徐々に登板数を減らしていた。プロ5年で通算77試合に登板し、16勝23敗の成績を残している。

(安藤かなみ / Kanami Ando)

記事提供:Full-Count

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