9月12日の東京ドームでの北海道日本ハムファイターズ対楽天イーグルス戦、21日の京セラドーム大阪でのオリックス・バファローズvs千葉ロッテマリーンズ戦において、SOMPOホールディングス株式会社の協賛による「SOMPO認知症サポートデー」が開催された。
「SOMPO認知症サポートデー」は9月21日の世界アルツハイマーデー、および9月の世界アルツハイマー月間に合わせ、認知症に関する啓発イベントの一環として実施される。スペシャルゲストによる始球式や、グラウンドでのイベントなど、さまざまな企画が行われ、野球ファンに認知症への理解を呼びかけた。
イベント当日の東京ドームでは、認知症啓発・支援活動のテーマカラーであるオレンジが随所に登場した。来場者全員に球団ロゴ入りのオレンジフラッグが配布され、コンコースでは、オレンジのシャツを着用したSOMPOひまわり生命とSOMPOケアのスタッフがお出迎え。選手のサインボールやSOMPOケアとのコラボグッズなどが当たるくじ引き大会には、ファンが長蛇の列を成した。
試合開始前には、北海道日本ハム・杉谷拳士選手のメッセージムービーがセンターバックスクリーンで上映された。杉谷選手が動画内で、配布されたフラッグを振るよう呼びかけると、東京ドームはオレンジ色に染まっていった。その後、ジャズシンガーの綾戸智恵さんによる国歌独唱、俳優の城桧吏さんによる始球式が行われた。
SOMPOホールディングスから招待された家族が参加する特別イベントも、併せて実施された。北海道日本ハムの試合前練習をグラウンドで見学したり、加藤貴之投手と金子弌大投手とハイタッチでふれ合うベースランニングを体験したり、その日のスタメンと子どもたちが一緒に守備位置に就いたりなど、貴重な体験が続々。
5回終了後のYMCAの時間には、オレンジのシャツを着た参加者がグラウンドに登場し、ファイターズガールとともにYMCAを元気に踊った。スタンドでも、たくさんのオレンジフラッグが揺れ、東京ドームはあたたかな空気に包まれた。
また、世界アルツハイマーデーの当日である9月21日には、京セラドーム大阪でも来場者全員にオレンジカラーのフラッグが配布され、球場内はオレンジカラーに染まった。また、始球式にはスペシャルゲストとして、女子フィールドホッケー日本代表、さくらジャパンの小野真由美さんが登板した。
日本代表選手が、プロ野球の始球式でフィールドホッケーを披露するのは史上初のこと。笑顔で登場した小野さんは、マウンドの前に置いたボールを、実際にホッケーの試合で使われるスティックで打ち、イベントを盛り上げた。
そして、試合では、オリックスの選手がオレンジのリストバンドをつけてプレー。参加者にとってはあたたかく忘れられないイベントに、来場者にとっては野球観戦を楽しみつつ、認知症への理解を深める2日間となったことだろう。
「パ・リーグ インサイト」菊地綾子
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