木村の初球にこの日最速となる150キロをマークし1イニングを2奪三振無失点
■楽天 7-1 埼玉西武(26日・楽天生命パーク宮城)
楽天の由規投手が26日、本拠地での埼玉西武戦に9回から4番手として登板し最速150キロをマークするなど1回無安打無失点。2三振を奪い東京ヤクルト時代の昨年6月2日楽天戦以来、481日ぶりの1軍登板を果たした。試合後は「原点に返って気持ちで抑えに行く、久々に体で感じれた」と復帰登板を振り返った。
由規コールに楽天生命パーク宮城は大歓声に包まれた。6点リードの9回に4番手としてマウンドに上がると先頭の愛斗をスライダーで空振り三振、続く木村の初球にはこの日最速の150キロをマークするなど一ゴロ、そして最後は熊代を直球で空振り三振に抑え試合を締めくくった。
昨年6月2日楽天戦以来、481日ぶりの1軍登板に「細かく見たらコントロールとか色々、まだ課題ありますが。原点に返って気持ちで抑えに行く、久々に体で感じれた。あぁ、野球選手として忘れちゃいけないなと」と、久しぶりのマウンドを楽しんだ様子。
最速は150キロをマークしたが「そんなもんかと言ったらあれですが、全球思い切って振ってやろうと思って投げていたので良かったんじゃないかと思います」と振り返った。
マウンドに上がる際はファンから大歓声で迎えられ「聞こえてました、はっきり。こみ上げてくるものはありましたが、抑えることが仕事なので。とりあえず落ち着いていこうと。去年の今頃は試合で投げてない。プロ野球選手としていられるかという状態。拾って頂いた楽天イーグルスに本当に感謝です」と語った。
「どうか分からないがいい形で最終戦を終えてCSに向かっていけるんじゃないかなと。僕も続けてアピールしていきたい」
143試合目で待望の1軍復帰を果たしたが、ここがゴールではない。由規のシーズンはまだ始まったばかりだ。
(安藤かなみ / Kanami Ando)
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