山川は本塁打王“当確”、平井はパ新の81試合に登板
埼玉西武が24日、2年連続23度目のリーグ優勝を決めた。優勝マジックを「2」として迎えた24日の千葉ロッテ戦(ZOZOマリン)に12-4で勝利。2位福岡ソフトバンクが楽天に敗れていたため、埼玉西武の21年ぶりの連覇が決定した。辻発彦監督は選手たちの手で10回、千葉の夜空に舞った。
2年連続で頂点に立った埼玉西武だが、では、果たして今季のパ・リーグMVPに輝くのは、一体どの選手だろうか。昨季は47本塁打を放ち本塁打王に輝いた山川穂高内野手が受賞したが、今季の候補となるのは、どの選手だろうか。
有力な候補となりそうなのは森友哉捕手、中村剛也内野手、そして昨季MVPの山川穂高内野手の3人だろうか。
まず、森だ。埼玉西武の正捕手として、142試合のうち126試合でマスクを被り、投手陣を牽引。バットではここまでパ・リーグトップの打率.329をマークし、史上4人目の捕手による首位打者に近づいている。23本塁打はリーグ13位、105打点はリーグ3位と驚異的な成績を残しており、MVPの本命と言えるかもしれない。
中村はシーズン序盤は下位を打つことが多かったが、徐々に打順を上げ、山川の不振により8月11日からは4番に座った。ここまで打率.286をマークし、4年ぶりの30本塁打、100打点をクリア。リーグトップの123打点をマークし、自己最多打点まであと1としている。中村もまた、有力な候補だろう。
山川は開幕から4番に座り今季も本塁打を量産。夏場に調子を落として、中村と変わるように下位を打つことになった。それでも、リーグ断トツの43本塁打を放ち、120打点も中村に次いで2位。昨季ほどのインパクトはないにしろ、十分にリーグ優勝に貢献したと言える。
この3人のうちから決まる可能性が高いが、投手からも候補を挙げるとすれば、平井克典投手を挙げたい。リーグトップ、稲尾和久氏を超えるパ・リーグ新記録となる81試合に登板。これはセパ両リーグ合わせても、2007年の阪神・久保田智之の90試合に続く歴代2位の記録となった。防御率は3.50ながら、5勝4敗36ホールドの成績を残し、手薄なリリーフ陣で獅子奮迅の活躍を見せた。
このほかにも、外国人のプロ野球タイ記録となる11連勝をマークしたザック・ニール投手なども活躍したが、やはり強打の埼玉西武らしく、打者3人の内からの選出になるだろうか。他球団の打者、投手でこの面々を凌駕できるだけの成績を残している選手は見当たらない。森、中村、山川。果たして、誰がMVPに選ばれるだろうか。
(Full-Count編集部)
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