「今年はチャンスで打てていたなかったし、ああいう場面で打ててよかった」
■埼玉西武 12-4 千葉ロッテ(24日・ZOZOマリン)
埼玉西武が24日、2年連続23度目のパ・リーグ優勝を決めた。敵地ZOZOマリンスタジアムでの千葉ロッテ戦に12-4で大勝。2位の福岡ソフトバンクが楽天に敗れたため、21年ぶりの連覇が決まった。
歓喜の瞬間を決めた1人は今季苦しんできたキャプテンのバットだった。2点を先制して迎えた2回1死満塁で走者一掃の適時三塁打。6回には右前への適時打を放ち、7回には押し出し四球を選んだ。優勝を決める一戦で2安打5打点の大暴れし「嬉しいですよ。お互い負けられない試合を両球場でやっていたので」と喜んだ。
浅村が楽天へと移籍し、今季はキャプテンマークを胸につけた。開幕当初は3番に入り、中盤からは定位置の1番に戻った。打率は.304を残すが、得点圏打率は.244。チャンスでなかなか結果が出ず、それはこの終盤でもそうだった。
「今年はチャンスで打てていたなかったし、ああいう場面で打ててよかった。やっとというか、最近何をやっているんだろうと思っていた」ともどかしさが募っていた。最後の最後、その鬱憤を晴らすかのように、今季最多の5打点を叩き出した。
最大8.5ゲーム差をひっくり返す大逆転優勝を果たし「今年は残り何試合かになった時に、ファンの方とか、球団とか、選手ももちろん、目の色が変わった瞬間があった」。8.5ゲーム差から徐々にその差を詰める間に、何かが劇的に変化する瞬間を感じたと明かしていた。
(岩国誠 / Makoto Iwakuni)
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