實松の現役最終戦をネット裏から熱視線「實松さんに言われたからこそ嬉しかったです」
北海道日本ハムの吉田輝星投手は23日、今季限りで現役引退する實松一成ファーム育成コーチ兼捕手へ感謝のメッセージを送った。實松はこの日のイースタン・巨人戦(鎌ケ谷)が現役最終戦だった。ネット裏から熱視線を送った18歳は、「1年間しかやらせてもらえなかったんですけど、實松さんと(バッテリーを)組んだら抑えられるというイメージも何回か組んであったし、組んでいく中でも終わったら、すぐに教えられたことがあった。長年やってきて分かることを全部自分に教えてもらって、すごく感謝しています」と頭を下げた。
プロ野球選手として歩んでいくための励みになる言葉もあった。1か月ほど前の2軍調整中。ブルペン投球後、實松から「おまえのストレートはなかなか投げられる奴はいないから」と声をかけてもらったという。
「周りの人は『1年目だから思い切っていけ』と言ってもらえるんですけど、同じことを言われるにしても、實松さんはすごく長くやっているので、『おまえのストレートはなかなか投げられる奴はいないから』と言われて……。實松さんに言われたからこそ嬉しかったです」
「だいぶ自信がついてきたところだったので、さらに自信がつきました。實松さんに少し教えてもらってから、良くなってきたりしていたので感謝しています」
プロ4度目の登板となった22日の千葉ロッテ戦(ZOZOマリン)ではプロ最短1回0/3で3安打3失点。3敗目を喫し、チームは2年ぶりのBクラスが確定した。「ストレートと変化球をバランス良く使えればよかった。(負ければBクラスの)そういう舞台を経験できたことはすごい良かった。ああいう舞台で結果を出せるような気持ちではいたので、今までの野球人生と違って、そんな簡単にはいかないなと改めて実感しました」と振り返った。今後は實松からの言葉を活力に変えるつもりだ。
「ストレートが決め球だと思っている。(22日は)そのストレートが通用しなかったので。もう1度磨き直したいなと思います」
「松坂世代」の捕手として長年球界を引っ張ってきたベテラン捕手の言葉を胸に刻み、今後のブレークにつなげるつもりだ。
(小谷真弥 / Masaya Kotani)
記事提供: