9月22日、京セラドーム大阪にて行われたオリックス対福岡ソフトバンクの試合は、6対5で福岡ソフトバンクが勝利。逆転優勝の足がかりとなる貴重な1勝で、首位・埼玉西武とのゲーム差を1とした。
逆転優勝へ負けられない福岡ソフトバンクが、初回からオリックスの先発・山本由伸投手を攻めた。1回表、明石健志選手がライトスタンドへ飛び込む5号先頭打者アーチを放つと、4番・柳田悠岐選手の適時打で追加点を挙げ、早々と2点のリードを握る。
いきなり追う展開となったオリックスだったが、こちらも福岡ソフトバンクの先発・和田毅投手の立ち上がりを突いた。直後の1回裏、3番・吉田正尚選手がキャリアハイとなる27号2ランを放ち、すぐさま試合を振り出しに戻す。
しかし、その後は両投手が立ち直り、同点のまま迎えた試合後半。流れを引き寄せたのは福岡ソフトバンクだった。6回表、無死1塁から打席に立った柳田選手が、右中間を破る勝ち越しの適時三塁打。7番・中村晃選手にも適時打が飛び出し、再び2点リードとした。
勢いづいた福岡ソフトバンクはさらにリードを広げる。7回表、2死2塁とすると、3番・グラシアル選手がオリックスの2番手・山田修義投手のストレートをすくい上げ、スタンドで待つファンのもとへ。この第27号2ランで、リードは4点に広がった。
直後の7回裏、オリックスが意地を見せ、宗佑磨選手とロメロ選手のタイムリーで5対6と1点差に詰め寄るものの、福岡ソフトバンクが逃げ切る。8回裏、2死3塁の場面から絶対的守護神・森唯斗投手を投入し、この回を見事抑えると9回裏もきっちりと締めてゲームセット。試合は、福岡ソフトバンクが6対5で逃げ切り勝利した。
福岡ソフトバンクは、明石選手の先頭打者アーチに始まり、不調の主砲・柳田選手が復帰後初の3安打を放つなど、打線が勢いを取り戻す結果。今日の試合に敗れた首位・埼玉西武とのゲーム差は1となり、再逆転にも一歩近づいた。敗れたオリックスは先発・山本投手が7回途中5失点と誤算。打線も粘り強く追いすがったが、あと一本が出なかった。
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