前夜の第1戦に勝利し130試合目で初めて首位に立ったが…
■福岡ソフトバンク 3-2 埼玉西武(12日・メットライフ)
埼玉西武は12日、本拠地メットライフドームでの福岡ソフトバンク戦(メットライフ)に敗れ、首位の座を1日で明け渡した。勝ったチームにマジックが点灯する大一番で、福岡ソフトバンク先発の千賀を攻略出来ず。福岡ソフトバンクのマジック「12」点灯を許した。
前日11日の試合に勝利し、今季130試合目でついに首位に立った埼玉西武だったが、一夜でその座から陥落した。千賀の前に6回まで2安打のみと封じられ、7回に1死二、三塁のチャンスでは栗山、外崎が2者連続三振に倒れて好機を潰した。
直後の8回、平井がグラシアルに25号ソロを浴びて先制を許すと、無死一、三塁から松田宣に中犠飛を浴びて、この回2点を失った。1点差に迫った9回には高田のスクイズで1点を加えられた。8回に秋山の右適時打で1点を返し、9回にも中村の左越え29号ソロで再び1点差に迫ったが、追いつくまでには至らなかった。
大事な一戦を託された先発の十亀は7回までに8安打を浴びながらも、粘投で福岡ソフトバンク打線を無失点に抑えた。試合後、辻発彦監督は「十亀は頑張ったね。3回で4、5点取られてもおかしくなかったけど、低め低めに丁寧によくあそこ(7回)まで投げてくれた」と右腕を労った。
8回、平井がグラシアルに先制ソロを献上した場面は「ホームランだけは避けてもらいたかった。ちょっと甘かったかな。平井と増田で抑えて、8回9回に1点を取る形に持っていきたかった」と唇を噛んだ指揮官。この日の敗戦で福岡ソフトバンクに優勝マジック12が点灯したものの、「昨日と今日は大変な2日間だったと思う。明日から気持ちを切り替えて、目の前の試合に負けないようにやってほしい」といつも通り前を向いていた。
(安藤かなみ / Kanami Ando)
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