チームは2年連続リーグ制覇、自身は首位打者に前進
■埼玉西武 4-1 福岡ソフトバンク(11日・メットライフ)
埼玉西武の森友哉捕手が11日の福岡ソフトバンク戦(メットライフ)で3回2死満塁から走者一掃の3点適時打を放ち先制。そのままリードを守り抜いて4-1で勝利し、チームの首位浮上に貢献した。
首位・福岡ソフトバンクを0.5差で追いかけていた埼玉西武。勝てば順位が入れ替わる大一番の直接対決は、2回まで無安打に抑えられていた。3回も無死一、三塁と先制のチャンスで金子侑が一ゴロに倒れ、三塁走者の山川が本塁に還れず走塁死。さらに秋山が死球を受け1死満塁の場面で今度は源田が一ゴロに仕留められていた。
「点が入らなかったらゲンさん(源田)のせいだと思って」と割り切って2死満塁で打席に入った森は、初球シンカーを振り抜いて右翼線に鋭い打球を放ち、この間に全ての走者が生還。試合前時点で10打数1安打と封じられていた高橋礼を攻略し、大事な天王山初戦で大きすぎる先手を取った。
この日の安打も含めて、18試合連続安打を記録している森。現在首位打者を争っているオリックス・吉田正がこの日は4打数無安打だったため、また一歩首位打者に近づいた。8月の月間MVPに輝いた受賞会見では「プレッシャーしかない。追う立場でありたい」と話した森だが、自身の活躍でチームはついに首位に浮上。
お立ち台に上がった森は「まだ残り試合もありますし、気を引き締めて明日から臨んでいきたい」と話した。チームの逆転Vと首位打者のタイトル。どちらも譲らずに駆け抜ける。
(安藤かなみ / Kanami Ando)
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