オープン戦も終わりが見えてきた。開幕一軍を懸け、パ・リーグの多くの若手がアピールを続けているが、ここでは2人の大砲を紹介したい。北海道日本ハム・森山恵佑選手と楽天・内田靖人選手。彼らは昨季、イースタン・リーグ本塁打王を分け合った仲である。
ゴジラ2世と異名をとった北の和製大砲候補
2年目の森山選手は、専修大学時代に神宮球場のバックスクリーンを越える特大弾を放ったことでも有名だろう。2016年ドラフト4位で入団し、昨季はファームで99試合に出場、18本塁打を放って本塁打王を獲得した。
長打率もリーグトップの.448を叩き出し、一軍昇格も経験する。しかし結果を残すことができず、一軍のレベルの高さを痛感するルーキーイヤーとなった。
ただ今季は、開幕一軍に向けてオープン戦からアピールを続けている。2月24日の中日戦で、いきなり2本塁打を放つ大活躍でチームの勝利に大きく貢献。ここまで8試合に出場し、6安打2本塁打5打点、打率.333の成績である。
ここ数試合は快音が聞かれず、失速してしまった感は否めないが、ここからが正念場。その豪快なスイングが炸裂し、一軍でプロ初アーチを描く日を待っている。
ブレイク間近。杜の都の次世代の長距離砲
続いて楽天の内田選手だ。福島県いわき市の出身であり、大きな期待を寄せているファンは多いのではないだろうか。2013年、常総学院からドラフト2位で楽天に入団したが、これまではプロの高い壁に跳ね返されるシーズンが続いていた。
しかし、昨季はファームで109試合に出場すると、18本塁打、66打点で本塁打王と打点王の2冠に輝く。いよいよその才能が開花の兆しを見せたと言えるだろう。
オープン戦では13試合に出場し、12球団トップの打率.441、2本塁打9打点と、注目の若手選手筆頭として注目を集めている。
主に三塁手と一塁手として出場している内田選手。厳しいポジション争いは必至だが、このままの調子を維持できれば、定位置奪取の可能性は大きくなるだろう。
23歳の森山選手と22歳の内田選手。昨季ファームでタイトルを分け合った2人が、いつか一軍でタイトル争いを繰り広げる未来を思い描く。今季はまずその第一歩として、シーズンを通した活躍に期待したいところだ。
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