リーグトップの山川と同じ108打点「並んじゃいました」
■埼玉西武 10-2 オリックス(4日・ほっと神戸)
埼玉西武の中村剛也内野手が4日のオリックス戦(ほっと神戸)で8回に通算19本目となる満塁ホームランを放った。5回には勝ち越しの犠飛を放っており、この日は5点を挙げる大活躍でチームの快勝に貢献した。
4点リードで迎えた8回、1死満塁の絶好機で打席に入ると、フルカウントからファウルで3球粘り、オリックス6番手・小林の150キロ直球を振り抜いた。「フォークが浮いて、ファウルになった。真っすぐが来ると思っていた」という読みがピタリとハマり、打球はバックスクリーン中段に飛び込む特大アーチとなった。
この本塁打で中村の満塁での打率は30打数15安打と驚異の5割に到達。通算満塁本塁打の数を「19」とし、自身の持つ通算記録をさらに更新した。中村は「満塁のときにしか回ってこない」と冗談で場を和ませながらも「もうちょっといい場面で打てるように頑張りたい」と言葉に力を込めた。
それでもここまで積み上げてきた打点は108まで到達し、ついに打点王争いでトップを走っていた山川に並んだ。中村は「並んじゃいました。あまり気にしていないです。それよりもチームが勝つことが一番なので」と頼もしい。
主に三塁手として先発出場しているが、ここまで休養での先発回避や指名打者での起用なども挟みながら118試合に出場している中村。指揮官は「中村も疲れているんだけどね」とこぼすこともあるが、8月中旬から4番に座って以降は21試合で打率.337と絶好調を維持する中村の存在は逆転優勝に向けた大きな原動力になっている。「チームが勝てば一番いい」とあっけらかんと語った中村のバットが、2連覇への火を燃やし続けている。
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