エプラーGMが明かすエンゼルスの“評価基準”
オープン戦での成績が芳しくなく、開幕をマイナーリーグで迎える可能性も囁かれているエンゼルス大谷翔平選手だが、チーム関係者によると、23歳二刀流を開幕ロースターに入れる予定だという。地元紙「オレンジカウンティ・レジスター」電子版が伝えている。
16日(日本時間17日)ロッキーズ戦では1回1/3を投げて2被弾を含む7安打7失点(自責7)と乱調だった右腕だが、エンゼルスのビリー・エプラーGMとマイク・ソーシア監督は異口同音に大谷選手が秘める才能について高く評価していた。17日(同18日)に取材に応じたエプラーGMは、防御率や打率といった数字で選手の評価をしていないことを強調。「我々は四球率、ストライク率、空振りを奪う能力に重きを置いている。我々の評価基準に照らし合わせると、要素はそこにある」と話している。実際、大谷はロッキーズ戦で最速98マイル(約158キロ)を投げ、実戦4登板の中で19奪三振を記録したのに対し、与えた四球は3つだけ。記事では「これがエンゼルスに自信を与えている」とリポートした。
打者としても同様だ。エプラーGMによると、打者としての評価基準は「1球1球に対する判断、バットを振るか振らないかの関係性、特定の決断に至った背景」などが挙げられ、「彼はこれらほとんどをクリアしている」という。特に「彼は強いスイングをしているし、ストライクゾーンを外れた球は追いかけない。我々が大切だと思うことをしている」と高く評価し、「一般的な打率、出塁率、長打率が示す以上の打者だ」と話したそうだ。
メジャー流への適応にやや時間が掛かっているように見えるが、エンゼルスという球団の判断基準においては、大谷選手は投打ともに合格基準を満たす要素を見せているようだ。記事によれば、エプラーGMは「こういった実績こそが、彼と共に二刀流として前進する自信を与えてくれた」と話し、今後も二刀流を継続することを明らかにしたという。GMがその才能を高く評価しているという経緯からも、開幕メジャー濃厚という関係者の見解につながるようだ。
17日(同18日)はナギー投手コーチと前日の登板映像を見て修正点を確認したという大谷選手は、打者として18日(同19日)のレンジャーズ選手に出場する予定となっている。
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