福岡ソフトバンク・中田投手、5回1安打1失点の好投も反省の言葉
5回を投げて1安打1失点、奪った三振は7つ。結果的に見れば、十分な数字が並ぶ。だが、福岡ソフトバンクの中田賢一投手の表情は浮かなかった。「全然良くなかったですね。きゅうきゅうのピッチングになってしまっていた。(1安打は)守備に助けられている」。試合後は反省の言葉が並んだ。
開幕ローテ入りを争う右腕は15日、本拠地ヤフオクドームで行われた巨人とのオープン戦に先発。2回、先頭のゲレーロ選手に初球を弾き返されて左翼席へと運ばれるソロを浴びた。だが、許した安打はこの1本だけ。3回1死から連続四球で走者を背負うなど3つの四球を与えたが、4回には3者連続空振り三振も奪った。
結果は悪くない。右腕が課題として感じたのは、カウントの整え方だった。
「カウントの取り方ですね。3ボール2ストライクが多いですし、入りの変化球がほとんどボールだった。打者が狙っていないのが分かっていても入れられなかった。それが出来るともっとラクになる」
先発6番手の争い、工藤監督は「前進している」の評価
初球の変化球がボールになったのは、打者19人に対して9度。3ボール2ストライクとなったのは5回あった。「そういうところ。結果的に1点だっただけで、こういうピッチングをしていてはよくない」。1失点という好投にも、満足感はどこにも感じられなかった。
開幕ローテ入りを目指してきた中田投手。石川柊太投手と先発6番手を競ってきたが、ここにきて左肩違和感で調整が遅れている和田毅投手が開幕には間に合わない公算が高い。
工藤公康監督は「(ローテ入りに)前進していますよ」と話しており、17日の千葉ロッテ戦(ZOZOマリンスタジアム)で先発する石川投手の出来次第ではあるが、和田投手の代役は中田投手が務めることになりそうだ。
「いいボールはあったし、低めに決まっていた。低めへの意識を大事にしてやってきて成果が出ている。低めに丁寧にという意図が見えていて良かったと思います。今日のピッチングをシーズンも意識してくれれば、いい結果に繋がると思う」と工藤監督。反省が生かされれば、さらなる好投も期待出来そうだ。
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