7月25日、楽天生命パーク宮城で行われた楽天対埼玉西武の第11回戦は、5対1で埼玉西武が勝利。ルーキーの松本航投手が6回1失点と試合を作り、約1カ月ぶりに5勝目を挙げた。
まず、試合を動かしたのはベテランの一発だった。両チーム無得点で迎えた4回表、埼玉西武先頭の中村剛也選手が、楽天の先発・辛島航投手から2試合連続となる第17号ソロ。「打ててよかったです」と、いつも通り力強くコメントした。さらに1死1,3塁のチャンスを作ると、9番・木村文紀選手の犠飛で1点を追加。埼玉西武が2点の先制に成功する。
一方の先発・松本航投手は、序盤3イニングは走者を許さないパーフェクト投球。援護を貰った4回裏は四死球が重なり無死1,2塁としてしまうが、その後は味方の好守にも助けられながら、無失点で切り抜けた。
埼玉西武は5回表、2番・源田壮亮選手、3番・外崎修汰選手の連打で1,3塁とすると、中村選手の犠飛で1点を追加。なおも続く2死2塁の場面では6番・メヒア選手のタイムリーツーベースも生まれ、この回2点の追加点を奪った。
追う楽天は6回裏、3番・浅村栄斗選手の豪快な一発で1点を返す。浅村選手は「しっかり振れました。1点返せて良かったです」と、淡々と振り返った。しかし、埼玉西武が8回表、メヒア選手の第5号ソロでリードを広げ、試合を決めた。
松本航投手が6回110球、3安打1失点で降板すると、7回からは平井克典投手、マーティン投手、増田達至投手が無失点リレーをつないで、試合終了。
試合は、5対1で埼玉西武が勝利した。中村選手の現役最多タイとなる通算402号本塁打で先制すると、終始主導権を放さなかった。7月10日以来のスタメンとなったメヒア選手は、本塁打を含む3安打2打点の活躍。敗れた楽天は、先発の辛島投手が5回4失点と崩れ、打線も3安打1得点に抑えられた。辛島投手は「何もありません。試合を作れず申し訳ないです」と言葉少なだった。
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