ここまでオープン戦8試合で3勝4敗1分のオリックス。西投手や山岡投手など、先発の軸として期待される投手たちが好調なピッチングを見せている一方で、チーム打率.219という打線の不振が気がかりだ。

ここでは、直近の14日の試合の模様を振り返りながら、16日に行われる横浜DeNAとの試合の見どころを挙げていきたい。

【3月14日終了時 オープン戦成績】
オリックス→3勝4敗1分

14日に行われた千葉ロッテ戦では中盤にリードしたが、逆転を許す。直後に再逆転するものの、すぐさま同点に追い付かれる目まぐるしい展開に。最終的には伊藤選手の決勝打で、激しいシーソーゲームを制している。

先発した新外国人・アルバース投手は5回無失点と好投し、2本塁打を浴びた前回登板から修正した姿を見せてくれた。2番手の山本投手は3回4失点だったが、新守護神の増井投手は9回をわずか6球で締めている。

打線では、宗選手が12球団単独トップとなる4号アーチを描いた。打率1割台と苦しむ吉田正選手にも待望の一打が飛び出したうえに、伊藤選手が決勝の三塁打。湿りがちだった打線がチャンスを生かせたことは、今後に向けた大きな収穫となるだろう。

16日の試合では、中軸の打者の仕上がりが鍵になってくる。復調の兆しを見せた吉田正選手に加え、14日の試合には出場しなかったマレーロ選手のバットからも快音が聞かれるようであれば、好調を維持しているロメロ選手らを含めた打線の得点力もより向上が見られそうだ。

楽天を相手に連勝を飾った横浜DeNAは、オリックスにとっても手ごわい存在となるだろう。チーム全体の現時点の仕上がりはいかほどか、強敵を迎える一戦は開幕に向けた絶好の試金石にもなるのではないだろうか。