千葉ロッテ小島、2回8失点→6回4失点 吉井コーチは評価「期待持たせる投球」

Full-Count 岩国誠

2019.7.5(金) 08:37

千葉ロッテ・小島和哉※写真提供:Full-Count(写真:荒川祐史)
千葉ロッテ・小島和哉※写真提供:Full-Count(写真:荒川祐史)

オリックス戦でプロ2度目の登板「1試合1試合が自分では勉強」

■オリックス 4-2 千葉ロッテ(4日・京セラドーム)

 千葉ロッテのドラフト3位ルーキー・小島和哉投手が4日、敵地でのオリックス戦でプロ入り2度目の先発登板。2回8失点KOだった前回登板から改善を見せる内容だったものの、6回96球4失点で2敗目を喫した。

 プロ初登板となった4月4日の埼玉西武戦から3か月。小島が雪辱の先発マウンドに上がった。しかし初回、1番・福田にいきなり自らのグラブをはじく投手内野安打を打たれると、犠打で得点圏に進められ、3番・吉田正には外角低めのボール球を左翼前にうまくはじき返され、早くも1点を失った。しかし「『最少失点で』とは気をつけていました。あとは連打を食らわないように」と慌てることなく冷静に打者と対峙した小島は、4番・中川、5番・モヤを打ち取り、初登板のように大崩れすることなく、初回を1失点で終えた。

 続く2回には1死から7番・西村に真ん中の直球を左翼スタンドへ運ばれたものの、以降4回まで打者9人、四球の走者一人を出しただけ。試合前に語っていた「(ストライク)ゾーンで勝負する投球」でオリックス打線を封じた。「ランナーがいない時には、すごいいいテンポで投げられた」と小島自身も手応えを感じながら、試合の中盤を迎えた。

 そして味方が同点に追いついた直後の5回。初回同様、先頭打者の出塁から得点圏に走者を進められ、1番・福田との対戦。「カウントだけ悪くしたくないというのが頭にあった」と投じた初球、「ちょっと半速球みたいになってしまいましたし、曲がりも小さかった」と反省した真ん中付近へのカットボールを見事に強振されると、少し前に守っていた右翼・岡の頭上を超える適時三塁打。再び勝ち越し点を許し、3番・吉田正にもこの日2本目となる適時打を浴び、2点を失った。

得点圏に走者を背負ってからの投球に課題「もう少し入り球を厳しく行ったり…」

 続く6回は3人で片づけた小島は6回96球、6安打4失点。初登板で4つだった四球が今回は1つ。前回登板から改善を見せる投球内容でプロ2戦目のマウンドを後にしたが、試合後には「投げている感触としては全然悪くなかったのですが、得点圏にランナーを背負った際のボールが本当にもったいなかった。最低6回3失点と思っていたが、今回の内容ならばそれより少なく抑えられるはずだった。そこはもう少し無駄な失点をしないように気をつけたい」と悔やんだ。

 特に反省していたのが得点圏にランナーを背負ってからの失点だ。「取られた得点のうち3点が得点圏で抑えられなかったので、そこでもう少し入り球を厳しく行ったり。頭ではわかっていたのですが、技術的にそこが全くできなかった」。もっとも、ただ落ち込むのではなく「そこは必ず次に活かしていけたら。1試合1試合が自分では勉強なので、今日できなかったことを、次投げるときには、そこまでにしっかり修正してやっていけたらと思います」と明確な課題を見つけたその表情は、凛と引き締まったものだった。

 この後、オールスターブレークを挟むこともあり、再び1軍登録を抹消される予定の小島だが、吉井投手コーチは「今日は良かったんじゃないですか。(投球が)うまくいって、課題がいくつか出てきたんですけど、すごく今後に期待を持たせるピッチングをしていたので、また後半戦、チャンスはあると思います」と評価。首脳陣からも及第点を受けた小島。次回は「3度目の正直」で、プロ初勝利を掴むことができるか。さらに課題を克服し、再び1軍の先発マウンドに立つルーキー左腕の姿に期待したい。

(岩国誠 / Makoto Iwakuni)

記事提供:Full-Count

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