デスパイネが決勝満塁弾。楽天・岸孝之に投げ勝ち、福岡ソフトバンク6連勝

パ・リーグ インサイト

2019.7.3(水) 21:10

福岡ソフトバンクホークス・デスパイネ選手(C)パーソル パ・リーグTV
福岡ソフトバンクホークス・デスパイネ選手(C)パーソル パ・リーグTV

 7月3日にヤフオクドームで行われた福岡ソフトバンク対楽天の3連戦・2戦目は、4対1で福岡ソフトバンクが勝利して6連勝。両先発の好投が光る試合に粘り勝ち、大事な首位攻防戦でカード勝ち越しを決めた。

 楽天・岸孝之投手と、福岡ソフトバンク・和田毅投手の両先発で幕開けたこの試合。岸投手は安打や四球で走者を出すも、三塁を踏ませない粘投で福岡ソフトバンク打線に得点を許さない。一方の和田投手も、計4イニングを3者凡退で抑えるなど楽天打線を封じ、試合は投手戦となった。

 スコアボードにゼロを並べたまま迎えた7回裏、ついに試合が動いた。福岡ソフトバンクの明石健志選手が安打で出塁し、福田秀平選手が安打と盗塁、グラシアル選手が四球で満塁とすると、続くデスパイネ選手が、岸投手の5球目のストレートを捉えた。打球はバックスクリーンへ飛び込む第18号のグランドスラムとなり、スコアは一気に4対0に。

 リードを得た福岡ソフトバンクは、8回から継投に入る。2番手の椎野新投手が、8回表の楽天打線を3者凡退で抑えると、9回表にマウンドに立った高橋純平投手は島内宏明選手から反撃の第6号ソロを被弾するも、後続を断ち切って4対1で試合終了。

 投手戦で始まったこの試合は、わずかな好機で勝負強さを見せた福岡ソフトバンクが、手堅く勝利した。先発・和田投手は、7回100球、4安打無失点の好投で、今季2勝目。敗れた楽天の先発・岸投手は6回まで無失点に抑えていたが、7回に浴びた一発が致命傷となり、「粘りきれませんでした。それだけです」と悔しさをにじませた。

文・今泉友香

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