7月1日、「マイナビオールスターゲーム2019」の監督推薦選出選手が発表され、「プラスワン投票」をのぞき、出場選手が出そろった。

　「プラスワン投票」とは、ファン投票、選手間投票、監督選抜各枠の出場選手決定後に、各選出方法で選ばれていない選手の中から、セ・パ両リーグ1選手ずつ、合計2選手を再びファン投票で選出するものだ。投票期間は7月1日の16時から7月3日の15時59分までで、プラスワン投票特設サイト及びNPB公式Twitterにて投票することができる。

選手一覧は下記
◎ファン投票　★選手間投票　△監督推薦
※成績は7月1日時点

北海道日本ハム　4名

◎宮西尚生投手（中継投手）
31試合1勝1敗25H 26.1回 28奪三振 防御率2.05
△有原航平投手（投手）
13試合8勝4敗 90回 91奪三振 防御率2.40
★西川遥輝選手（外野手）
74試合88安打2本塁打24打点 打率.297 OPS.801
◎近藤健介選手（DH）
73試合81安打0本塁打31打点 打率.309 OPS.831

　1日時点で選出から漏れた選手の中で、今季活躍を見せているのは、王柏融選手だ。ここまで61試合に出場して打率.290、得点圏打率3割超と、日本球界に見事に適応している「台湾の至宝」。3試合以上連続で無安打だったことは一度もなく、安定感も際立っている。

楽天　5名

△美馬学投手（投手）
13試合5勝3敗 75回 56奪三振 防御率4.44
◎松井裕樹投手（抑え投手）
39試合1勝3敗24S 40.1回 68奪三振 防御率1.79
△銀次選手（内野手）
72試合78安打1本塁打23打点 打率.294 OPS.739
◎★浅村栄斗選手（二塁手）
73試合81安打16本塁打43打点 打率.291 OPS.905
△茂木栄五郎選手（内野手）（初）
72試合90安打8本塁打34打点 打率.302 OPS.852

　楽天はブラッシュ選手の選出が大いに期待される。1年目ながら、記憶に残る大きな一発を量産している「新・カリブの怪物」。5月15日の北海道日本ハム戦における球団史上初の8点差大逆転の際にも、6打点を挙げる素晴らしい活躍を見せている。強打者だけにリーグ最多の死球数を受けていることが心配されるが、球宴出場の資格は十分だろう。

埼玉西武　5名

△高橋光成投手（投手）（初）
12試合7勝4敗 73.1回 57奪三振 防御率3.68
△平井克典投手（投手）（初）
39試合2勝1敗17H 44.1回 40奪三振 防御率2.03
◎★山川穂高選手（一塁手）
73試合75安打27本塁打67打点 打率.275 OPS1.000
◎★森友哉選手（捕手）
69試合80安打7本塁打48打点 打率.335 OPS.941
◎★秋山翔吾選手（外野手）
73試合97安打12本塁打34打点 打率.324 OPS.920

　ルーキーイヤーから2年連続で球宴出場している源田壮亮選手だが、現時点では出場選手に名を連ねていない。昨年のオールスターでは、地元・九州で開催された第2戦で先制打を放ち、最優秀選手賞を獲得。3年連続3度目の出場に期待がかかる。

千葉ロッテ　4名

△二木康太投手（投手）
13試合5勝5敗 82回 80奪三振 防御率3.62
◎レアード選手（三塁手）
72試合72安打21本塁打51打点 打率.277 OPS.928
△鈴木大地選手（内野手）
69試合78安打12本塁打45打点 打率.306 OPS.905
△荻野貴司選手（外野手）（初）
64試合84安打5本塁打25打点 打率.336 OPS.914

　有力なのは岩下大輝投手、種市篤暉投手の若き先発投手だ。両投手ともに今季ブレイクを果たし、先発ローテーションの一角を担っている。また井上晴哉選手や中村奨吾選手といった主力選手にも票が集まりそうだ。

オリックス　3名

△山岡泰輔投手（投手）
13試合5勝2敗 89.1回 75奪三振 防御率3.43
△山本由伸投手（投手）
12試合4勝3敗 86.2回 79奪三振 防御率1.66
◎★吉田正尚選手（外野手）
74試合74安打13本塁打39打点 打率.287 OPS.887

　オリックスでは榊原翼投手の選出に期待だ。今季はここまで3勝4敗、防御率2.72と奮闘。感情をあらわに打者に向かう姿をぜひ球宴の舞台で見てみたい。また、交流戦首位打者を獲得したルーキーの中川圭太選手は、すでにフレッシュオールスター出場が発表されているが、プラスワン投票で選出される可能性もありそうだ。

福岡ソフトバンク　7名

◎★千賀滉大投手（先発投手）
14試合8勝2敗 98回 128奪三振 防御率1.93
△高橋礼投手（投手）（初）
11試合7勝2敗 69回 33奪三振 防御率2.87
△甲斐拓也選手（捕手）
74試合54安打8本塁打28打点 打率.250 OPS.743
★松田宣浩選手（三塁手）
75試合84安打17本塁打47打点 打率.291 OPS.855
◎★今宮健太選手（遊撃手）
61試合64安打9本塁打25打点 打率.271 OPS.749
◎柳田悠岐選手（外野手）
9試合31打数11安打 4本塁打 14打点 打率.355 OPS1.351
★デスパイネ選手（DH）
74試合66安打17本塁打42打点 打率.265 OPS.868

　若鷹軍団で有力なのはグラシアル選手だろう。53試合に出場し16本塁打、打率.328と主軸として目を見張る活躍を見せている。また、甲斐野央投手や周東佑京選手といった、現在売り出し中の若手選手に投票するのもおもしろい。

　ここまで、各球団の魅力的な選手を紹介してきた。プラスワンの投票締め切りは7月3日の15時59分まで。たったひとりの枠に滑り込むのは誰か、7月9日16時に発表される結果を注視しよう。