6月26日、西武第二球場で行われた埼玉西武と楽天のイースタン・リーグ公式戦、第13回戦は6対5で埼玉西武が逆転サヨナラ勝利を収めた。
先制に成功したのは、埼玉西武打線。初回裏、先頭打者の木村文紀選手が、いきなり左翼ポール際にソロ本塁打を放つ。続く2回裏には、5番・駒月仁人選手が速球を右中間に弾き返すと、打球はそのままスタンドへ。楽天先発・近藤弘樹投手から2本のソロ本塁打を放ち、埼玉西武が試合の主導権を握った。
投手陣も、危なげない投球を続けていき、初回をヒース投手、2,3回をニール投手が投げ、それぞれ走者を1人も出さないピッチングを見せる。4回から登板した郭俊麟投手はこの回、楽天打線に初安打を許したが後続を断ち、続く5回も無失点に抑えた。
一方の楽天は6回表に、先頭の石原彪選手が、追い込まれてから左中間に大きな一発を放ち、反撃ののろしをあげる。続く西巻賢二選手が四球で出塁すると、田中和基選手が左前打で続き、犠打で1死2,3塁。一打逆転の好機で、打席には卓丸選手が入った。速球を振り抜くと、打球は詰まりながらも、遊撃手の頭を越える。走者2人が生還し、楽天が試合をひっくり返した。
その後両チームは、一進一退の攻防を繰り広げる。6回裏、埼玉西武は走者を3塁まで進めるも無得点。楽天も7,8回と走者を得点圏に進めるが、追加点は得られなかった。8回裏にも埼玉西武は、2死1,3塁と一打同点の好機を得るが、ここでも「あと一本」が出ない。
すると9回表、1死から吉持亮汰選手が安打で出塁すると、打席にはフェルナンド選手。初球を引っ張ると打球はぐんぐんと伸び、貴重な追加点となる2ランに。この一打で、勝負は決まったかに思われた。
しかしその裏、若獅子打線が楽天・西宮悠介投手を攻める。1死から鈴木将平選手が安打で出塁すると、2つの四球と内野ゴロで1点を返し、なおも2死満塁で西川愛也選手に打席が回った。鋭く振り抜いた打球は右中間に抜けていき、走者一掃の逆転サヨナラ適時打となった。
埼玉西武は、途中出場の西川選手が殊勲打。駒月選手は3安打と活躍した。一方の楽天は田中和基選手が3安打と存在感を放ったほか、先発の近藤投手は2本の本塁打を浴びるも、5回2失点と先発の務めを果たした。
123456789 計
楽 000003002 5
西 110000004x 6
楽 近藤弘樹-森雄大-寺岡寛治-●西宮悠介
西 ヒース-ニール-郭俊麟-大石達也-武隈祥太-○田村伊知郎
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