中村剛也が交流戦通算202打点の大台到達。埼玉西武がカード勝ち越しを決める

パ・リーグ インサイト

2019.6.19(水) 21:14

交流戦通算202打点を達成した中村剛也選手
交流戦通算202打点を達成した中村剛也選手

 6月19日、ナゴヤドームで行われた中日と埼玉西武の「日本生命セ・パ交流戦」第2回戦は、終盤で逆転に成功した埼玉西武が5対2で勝利。逆転機を引き寄せ、2カード連続となる勝ち越しを決めた。

 埼玉西武の先発・十亀剣投手は、2回裏に自身の守備のミスも絡んで1失点。4回裏にも加藤匠馬選手の適時打で2点目を許してしまうものの、カットボール、シュートを中心にボールを小さく動かし、球速差のあるカーブを絡めて打たせて取る粘りの投球。6回終了時点で2失点と、先発としての役割を十分に果たした。

 何とか援護に出たい埼玉西武打線だったが、中日の先発・大野雄大投手をなかなか捉えることができない。140キロ台中盤の直球と、スライダー、シュートのコンビネーションに苦しみ、6回をわずか1安打に抑え込まれてしまう。

 流れが変わったのは7回表だった。先頭の外崎修汰選手が二塁打で出塁し、1死から森友哉選手の内野ゴロでチャンスを拡大。ここで打席に入ったのは交流戦通算最多打点を誇る中村剛也選手だ。外角の変化球を捉えると、打球は右翼席に飛び込む11号2ランに。交流戦通算200打点目は、試合を振り出しに戻す一発となった。さらに、この本塁打で巨人・阿部慎之助選手に次ぐ歴代2位となる、229人目からの本塁打も達成。

 8回裏、埼玉西武の2番手・平井克典投手がピンチを背負いながらも無失点で切り抜けると、流れは完全に埼玉西武へ。9回表、先頭・源田壮亮選手が安打で出塁すると、外崎選手の犠打で2塁へ進塁。四球などで1死満塁とチャンスを拡大したところで、打席には再び中村選手。身体を上手く回転させて打ち返した打球は、交流戦通算202打点目を記録する勝ち越しの2点適時打に。期待に応える一打で、自身の持つ記録をさらに更新してみせた。これでは終わらず、金子侑司選手もダメ押しの適時打を放ち、リードを3点に広げた。

 9回裏のマウンドには、守護神・増田達至投手が上がり、無得点で締めて試合終了。埼玉西武が5対2で鮮やかな逆転勝利を決めた。

 投手陣では、先発の十亀投手が7回2失点の好投を披露。白星こそつかなかったものの、故郷・愛知で見事に躍動した。打線では、中村選手が4打点を記録する活躍。埼玉西武を支えてきたベテランの一打は、やはりここぞの場面で頼りになった。  

文・吉田貴

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