プロ初登板で5回0/3、5安打5失点、初黒星を喫したドラ5中村稔
■中日 5-4 千葉ロッテ(交流戦・17日・ZOZOマリン)
千葉ロッテドラフト5位ルーキー・中村稔弥投手が17日の中日戦にプロ初登板初先発。4回一挙4点を失うなど5回0/3、5安打5失点、85球で降板しプロ初黒星。ほろ苦いデビュー登板となった。
「思ったより緊張はせずにゲームに入れました」と語ったルーキー左腕。「先頭打者をしっかり打ち取ろうと思って、3回まではできていました」と、その言葉通りに、打者9人を完璧に抑える投球で、序盤は中日打線を翻弄していた。
しかし、4回。中日先頭打者・井領に、三塁強襲内野安打で初安打を許してから、状況が一変する。「ゴロでゲッツーを取ろうという考えだった」という中村稔。しかし、続く阿部には「コースを狙いすぎました」と、四球で歩かせ一、二塁とピンチは拡大。その後は大島、ビシエドに連続適時打を浴び同点に追いつかれると、藤井の適時二塁打などでこの回一挙4点を失った。
初登板でプロの洗礼を受けた左腕は「打者が2巡目に入ったところ。あそこで大量失点してしまったので、そこが課題だと思っています。なんとか最少失点で抑えて、ゲームを作りたかった」と反省し「次回につなげたいです」と前を向いた。
ルーキーの初登板に井口監督は「4回だけリズムが悪くなってしまった。初登板で周りが足を引っ張ったので、ああいう形になってしまった。(次回登板は)来週は、試合が空くので1回抹消して、また考えたいと思います」と語り、次回登板の明言は避けた。
ファームでは「登板する1試合を無駄にせず、試合で見つかった課題を克服して」という姿勢で、実績を積み上げこの日を迎えた中村稔。「1回のチャンスで掴みとる」という思いを果たすことはできなかったが、その実直な姿勢で今回得た課題を克服し、次回登板では結果を残す姿をまた再び期待したい。
(岩国誠 / Makoto Iwakuni)
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