一時は6点ビハインドも、9回に大量6点を奪って逆転サヨナラ勝ち
■千葉ロッテ 8-7 中日(交流戦・16日・ZOZOマリン)
千葉ロッテは16日、ZOZOマリンスタジアムで行われた中日戦で大逆転サヨナラ勝ちを飾った。2-7の5点ビハインドで迎えた9回、鈴木のこの日2本目となる10号ソロを皮切りに怒涛の追い上げを見せて1点差まで詰め寄ると、打者一巡で回ってきた鈴木が、フルカウントからしぶとく一、二塁間を破り、二者が生還。8-7で見事サヨナラ勝ちを収めた。
千葉ロッテは6月1日以来の先発ボルシンガーが、制球に苦しみ6回5失点で降板。打線も4回まで毎回得点圏に走者を置きながらも、あと1本が出ずに重苦しい展開となった。空気が一変したのは、5点差で迎えた9回だった。7回に9号ソロを放った鈴木が、この回から登板した中日・田島から2打席連続の10号ソロを放ち、反撃の狼煙を上げた。
1死から連続四球と2つの暴投で一、三塁の好機を得ると、中村奨、藤岡の連続適時打で1点差まで詰め寄る。岡が倒れて2死となったものの、田村が安打、荻野が四球でつなぎ、2死満塁となって再び鈴木が打席へ。フルカウントからの6球目。代わったばかりのロドリゲスが投じた内角高めの直球に、バットを折られながらも、右前へと運び、2人の走者が生還。9回に一挙に6点を奪った千葉ロッテが劇的なサヨナラ勝利を収めた。
劇的なサヨナラ勝ちに、試合後の井口資仁監督も興奮冷めやらぬ様子。「最後、みんな繋いで繋いで逆転できた。満塁が2回あってもなかなか点が入らないというのはあったが、(最後は)こうしてひっくり返す力はある」と、劇的勝利を喜ぶだけでなく、「何とか早い回でこう言う展開に持っていければ」と打線のより一層の奮起を期待した。
交流戦、ここまで3カード連続負け越しと苦しい戦いが続く中、交流戦今季初の勝ち越しへ希望をつなげる劇的逆転勝利。「何とかか明日勝って、交流戦勝ち越しに向けて頑張っていきたい」と、この勝利を起爆剤に、ここから巻き返しを図っていくことを誓った。
(岩国誠 / Makoto Iwakuni)
記事提供: