6月16日、メットライフドームで行われた埼玉西武と東京ヤクルトの「日本生命セ・パ交流戦」第3回戦は10対6で埼玉西武が勝利し、このカードの勝ち越しを決めた。
試合はいきなり動いた。埼玉西武の先発・松本航投手は1回表、東京ヤクルトの1番・山田哲人選手に先頭打者本塁打を浴び、先制を許してしまう。
しかしすぐに埼玉西武打線が爆発。3回裏、2つの四球で2死1,2塁の好機を迎えると、源田壮亮選手の適時二塁打で同点に追い付く。4回裏には森友哉選手の適時二塁打であっという間に勝ち越し、さらにメヒア選手の第4号2ランで4対1とリードを広げた。
なおも猛攻を見せる埼玉西武打線は5回裏、無死1,3塁のチャンスを作ると、2本の犠飛、相手の失策で加点し、7対1と優位に試合を運ぶ。6回表に1点を失うものの、その裏には秋山翔吾選手に12号3ランが飛び出し、10対2と東京ヤクルトを突き放した。
埼玉西武は9回表に松本直晃投手が東京ヤクルト・村上宗隆選手に2ラン、続く代打・中山翔太選手にプロ初本塁打となるソロを浴び3点を失ったものの、逃げ切って試合終了。
10対6で勝利した埼玉西武は、松本投手が5回と2/3を2失点とまずまずの内容ながら、打線の援護に助けられて今季2勝目を挙げた。松本投手は「今日は初回からしっかり腕を振って強いまっすぐと変化球をゾーンに投げることを意識して臨みました。たくさん援護点があったので、楽に投げることができました。ただ、先発としてもっと長いイニングを投げないといけないと思います」と、感謝と反省の弁を述べた。勝利した埼玉西武は6勝6敗で交流戦の成績を五分に戻した。
文・山下虎太郎
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