6月15日、メットライフドームで行われた埼玉西武対東京ヤクルトの「日本生命セ・パ交流戦」第2回戦は、5対6で埼玉西武が敗戦。1カ月ぶりに一軍のマウンドに上がった本田圭佑投手は、8回途中4失点の内容だった。
埼玉西武先発の本田圭佑投手は初回、2者連続三振を奪う上々の立ち上がりを見せるが、先制を許してしまった。2回表、簡単に2死を取った後、四球と二塁打で1失点。さらに3回表にはバレンティン選手の適時打で2点を失い、スコアは3対0となる。
しかし本田投手は4回以降立ち直り、粘り強く味方の援護を待った。それに応えたい埼玉西武打線だったが、東京ヤクルト先発・石川雅規投手の緩急を自在に使う投球の前に、反撃の糸口をつかめず。7回まで2安打と、ベテラン左腕のペースで試合を進められてしまった。
8回表、本田投手は青木宣親選手にソロホームランを浴びて降板。その後を受けたマーティン投手が後続をピシャリと断ち切り、味方の反撃へ良い流れを作る。
すると、8回裏、埼玉西武打線が目覚めた。まずは完投ペースの石川投手から1死1,2塁の好機を作って、マウンドから引きずり降ろす。そして、代わった梅野雄吾投手の死球で満塁とすると、2つの押し出し四球をもぎ取り、2点を返す。さらにここで登板したマクガフ投手から、昨日満塁ホームランを放った中村剛也選手が値千金の逆転タイムリー。5対4と試合をひっくり返した。
しかし、埼玉西武のクローザー・増田達至投手が東京ヤクルト打線につかまってしまう。9回表、無死1,3塁のピンチを招くと、代打・荒木貴裕選手に同点適時打を浴びる。さらに山田哲人選手に犠飛を決められ、まさかの再逆転を許した。1点ビハインドとなった9回裏は、無得点で試合終了。埼玉西武は終盤に劇的な逆転劇を見せるも、守護神が敗れて5対6で敗れた。
文・鈴木海斗
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