6月9日、ナゴヤドームで行われた中日対楽天の「日本生命セ・パ交流戦」3連戦・最終戦は、5対2で楽天が快勝。投打噛み合った攻撃でこのカード勝ち越しを決めた。また、楽天の銀次選手は、本試合で299人目となる通算1000安打を達成した。
試合が動いたのは3回表。楽天打線が中日の先発・清水達也投手を攻めた。先発・美馬学投手の内野安打や四球で2死2,3塁の好機を得ると、浅村栄斗選手が「とにかく美馬さんを返そうと思っていました」と語るタイムリー内野安打で応える。さらに、悪送球とブラッシュ選手の適時二塁打で、スコアを3対0とした。
4回裏、大島洋平選手と高橋周平選手の連続二塁打で1点を返されるも、5回表、楽天は再度の攻撃に出た。茂木栄五郎選手の二塁打や死球などで満塁とすると、銀次選手が通算1000安打となるタイムリーを放つ。続く辰己涼介選手は押し出しの四球を選び、5対1と中日を突き放した。
4点リードの楽天は、美馬投手が6回まで投げ切ると、代わった宋家豪投手が中日の反撃に遭う。7回裏、三ツ俣大樹選手、桂依央利選手、井領雅貴選手から連打を浴びて失点。ただなおも走者が残る状況でマウンドに上がった高梨雄平投手は、三振を奪って後続を断った。
8回以降、楽天はブセニッツ投手と松井裕樹投手が無失点リレーでつなぎ、試合終了。5対2で勝利し、今カード勝ち越しを決めた。先発・美馬学投手は6回6安打7奪三振1失点の好投だったが、自身の安打で先制の起点を作るなど、二刀流の活躍を見せた。
また、通算1000本安打を達成した銀次選手は、「ここまでお世話になってきた皆さん全員に感謝ですね。その中でも星野(仙一)さんには本当に感謝しています。この名古屋で打てたのも、何か星野さんとの縁を感じました。あくまでも1000安打は通過点だと思っています。感謝の気持ちを忘れずに、ひたむきにプレーをして、これからもヒットを1本1本積み重ねていきたいです」と球団を通してコメントした。
文・今泉友香
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