3回に右前タイムリー、7回の守備ではスライディングキャッチで好捕
■北海道日本ハム 3-1 東京ヤクルト(交流戦・6日・札幌ドーム)
北海道日本ハムの清宮幸太郎内野手が6日、本拠地東京ヤクルト戦に「6番・一塁」で2試合ぶりに先発出場。打っては2安打1打点、守っても一塁ベンチ前の邪飛をスライディングキャッチする好守を見せ、勝利に貢献した。
体が自然に反応した。1点リードの3回2死一、二塁、東京ヤクルトの先発・小川が投じた初球の内角高めカットボールを強振すると、打球は一、二塁間をきれいに抜けていった。「タイミングがしっかり取れていたかなと思います」と貴重な適時打を振り返った清宮。「交流戦に入ってから中々仕事ができていなかったので」とホッと息をついた。5回にはフルカウントから144キロ内角低め直球を捉えて右越え二塁打で今季4度目のマルチ安打を記録した。
守備でも魅せた。2点リードの7回2死一、二塁で東京ヤクルトの荒木が打ち上げた打球を捕手の清水が見失う。ここで清宮が懸命に走って一塁ベンチのすぐ手前でスライディングキャッチ。「優心さんが見失っていたので必死でした。初回にも落としていたし、気持ちで追いました」
1回の守備では塩見が打ち上げたフィールドシートネット際への邪飛に追いついたものの、ミットの土手にあてて落としていただけに、執念を見せた。栗山英樹監督も「嫌なバッターだったので、何が何でもアウトにしてくれたのはチームにとって大きかった。捕り方は相当かっこ悪いけど、気持ちは最高にかっこ良かった」と愛情たっぷりに称賛した。
同じ高卒2年目ですでに15本塁打を放っている東京ヤクルト・村上に刺激を受けた3連戦だった。初戦はバックスクリーンに特大の先制ソロを放った村上に対して、清宮は4打数無安打だった。この日は、ともに適時打を1本ずつ放った。「(村上は)打率は高いわけではないけれど、ホームランだったり、チャンスで打つのはさすが。ああいう選手がチームに求められる。負けられないと強く思いました。この3連戦はすごく有意義な時間でした」と語った清宮。7日からプロになって初めて乗り込む甲子園で阪神との3連戦に臨む。
(石川加奈子 / Kanako Ishikawa)
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