3戦連発、4打点のグラシアルに「まじめな姿に頭が下がる」
■福岡ソフトバンク 6-4 中日(交流戦・6日・ヤフオクドーム)
福岡ソフトバンクは6日、ヤフオクドームで行われた中日戦を6-4で勝利。交流戦開幕カードを3連勝で飾り交流戦首位に躍り出た。
福岡ソフトバンクは序盤にキューバコンビの本塁打で3点のリードを奪いながらも、先発の大竹耕太郎が4回と5回で3失点。同点の6回裏に押し出し四球で1点を勝ち越したものの、その後の1死満塁の好機をつぶし、さらに7回にも同じ1死満塁で無得点。流れを手放すと、大竹が8回に武山にソロ本塁打を浴びて再び同点。その裏、グラシアルの2点タイムリーで2点を勝ち越すと、最後は森唯斗が締めた。
交流戦3連勝スタートとなった工藤公康監督は「息がつけない3試合でした」とホッとした表情。8回の決勝打の場面は、グラシアルが敬遠される可能性もあったが「ウチとしては勝負してほしかった。速いピッチャーだし、初対戦で良く打ってくれました。去年以上に逆方向に長打やヒットが出ていますし、いい働きをしてくれてうれしいです。まじめに取り組む姿は頭が下がりますし、それが結果につながっていると思います」と、殊勲のグラシアルを称えた。
また、8回4失点ながら3勝目を挙げた大竹については「いいボールと悪いボールがはっきりしていましたが、勝てたことで1週間の過ごし方も変わるでしょう。よく投げてくれたと思います」と一定の評価を下した。
7回にデスパイネに代走を送ったことに関しては「3連戦で疲労も貯まっているし、長打で還って来れるということも考えました」と説明。「グラシアルとデスパイネがよく頑張ってくれているので、みんなに何とかそこに回そうという思いがある」という工藤監督としても、2人のケガだけは絶対に避けたいという思いがあるようだ。
(藤浦一都 / Kazuto Fujiura)
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