6月6日、タマスタ筑後で行われた福岡ソフトバンクとオリックスのウエスタン・リーグ公式戦、第12回戦は、5対3で福岡ソフトバンクが勝利。終盤に逆転劇を見せた福岡ソフトバンクは、引き分けを挟んだ連敗を5で止めた。
福岡ソフトバンクの先発は中田賢一投手。37歳のベテラン右腕は、昨年は先発と中継ぎを合わせて一軍で23登板も、今季の一軍登板はいまだなし。二軍戦において投球の精度を上げていきたいところだが、3回表にオリックス打線につかまった。
先頭の武田健吾選手が中堅手の頭上を越える二塁打で出塁すると、続く稲富宏樹選手が安打でつなぐ。美間優槻選手のエラーで無死満塁となると、1番でスタメン出場のドラ1ルーキー・太田椋選手が適時打を放ち、プロ初打点を記録。この後宗佑磨選手の適時打もあり、この回一挙3得点を奪った。
3回裏、オリックスは好投の先発・竹安大知投手に代えて吉田一将投手をマウンドに送り込む。反撃を試みる福岡ソフトバンクは、1死から3連続安打で満塁を作ると、江川智晃選手が四球を選び、押し出しで1点を返す。4回裏にも増田珠選手が適時打を放ち、3対2の1点差で試合は中盤へともつれ込んだ。
その後、両チームとも継投陣を打ち崩せず、3イニングに渡り、スコアは沈黙。試合がどちらに転ぶか分からない中、状況を打開したのは福岡ソフトバンク打線であった。
8回裏、2番・三森大貴選手が四球で出塁すると、続く江川選手が二塁打でつなぐ。そしてこの絶好のチャンスに4番のオスカー・コラス選手が2点タイムリーで応え、勝ち越し。美間選手のタイムリーもあり、終盤で福岡ソフトバンクが試合をひっくり返す。2点リードの9回表は、加治屋蓮投手が試合を締め、5対3で福岡ソフトバンクが逆転勝利。
福岡ソフトバンクはこの勝利で、引き分けを挟んだ連敗を5で止めた。オリックスは継投陣が踏ん張りを見せていただけに、追加点が取れなかったことが痛かったか。また、勝ち越しの適時打を放ったコラス選手の支配下登録の有無にも注目が集まる試合となった。
123456789 計
オ 003000000 3
ソ 00110003 5
オ 竹安大知-吉田一将-神戸文也-山田修義-張奕
ソ 中田賢一-○田浦文丸-S加治屋蓮
文・林夏帆
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