3試合で打率.143、指揮官は「捉えられる球を彼は打っていた」
エンゼルスの大谷翔平選手が5日(日本時間6日)、レッズとのオープン戦に「2番・DH」で野手として3試合目のスタメン出場。第1打席には左中間への鋭い打球を放ったが、俊足の相手中堅ビリー・ハミルトン選手の超美技に阻まれ、3打数無安打に終わった。
それでも、将来の殿堂入りが確実と言われる大打者アルバート・プホルス選手が称賛するなど、調整は順調なようだ。MLB公式サイトが伝えている。
大谷選手は初回1死走者なしの第1打席で左中間へ長打コースの大飛球を放った。しかし、現在メジャーでNO1の俊足とも言われる中堅ハミルトン選手が猛然と追いかけ、最後は地面すれすれで好捕。
スーパープレーで惜しくもヒットは阻まれた。その後は、2点リードの3回1死2塁で三ゴロ、5点リードの4回2死2塁では遊ゴロと得点機で凡退。次打席で代打を送られて交代した。
ここまで3試合で打率は.143。それでも、チームメートは二刀流右腕が確かに進歩していると見ているようだ。MLB公式サイトは「オオタニが指名打者でラインナップに戻ってきた」と特集。
その中で「オオタニはこれまで3試合に出場し、3打数無安打だった月曜日の試合を終えて、打率.143、1打点、2四球をカクタスリーグで記録している。小さなサンプルではあるが、オオタニはメジャーの投球に適応していきながら進歩していっていることを嬉しく思っている」と伝えている。
さらに、この日3番に入ったプホルス選手が「彼はこのスプリングトレーニングでおよそ6週間が与えられている。適応することや、彼に合ったプログラムやルーティーンを見つけるためのものなんだ。打席内で彼がやりたいことに対して良いアプローチの仕方をしているよ。そして彼はそれに取り組んでいるんだ」と話していたことを紹介。
メジャー通算打率.305、614本塁打、1918打点を誇る強打者の目から見ても、明確な狙いを持って取り組んでいることがわかるようだ。
また、マイク・ソーシア監督は大谷選手の打撃について、3打数1安打だったプホルス選手と同様にタイミングが少しずれていただけだと言及したという。そして、記事の中で「ショウヘイは良い打撃をしていた。捉えられる球を彼は打っていたよ」とも話している。
投打両方でメジャーデビューへの準備を着々と進めている大谷選手。開幕までまだまだ時間は十分にある。
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