6月1日、ヤフオクドームで行われた福岡ソフトバンクと楽天のカード2戦目は、初回に主導権を握った楽天が、6対5で逃げ切り勝ち。首位攻防戦に連勝し、パ・リーグ単独首位に躍り出た。先発の岸孝之投手は、今季初白星を挙げた。
楽天は初回から、福岡ソフトバンクの先発・高橋礼投手を攻め立てる。先頭打者・茂木栄五郎選手の内野安打などで無死1,2塁とすると、3番・浅村栄斗選手が「先制のチャンスだったのでランナーを返すことだけを考えてました。自分の仕事ができて良かったです」と振り返るタイムリーで応え、幸先よく先制点を得る。
さらに5番・銀次選手のタイムリー内野安打で追加点を挙げると、6番・ブラッシュ選手が、左翼スタンド上段へ第16号2ランアーチを描き、この回4得点。特大ホームランを放ったブラッシュ選手は「一発で仕留められたし、岸の援護ができて良かった」と振り返った。
追う福岡ソフトバンクは、4回裏から巻き返しを図る。楽天の先発・岸投手から松田宣浩選手の犠飛でまずは1点を返す。5回裏には、福岡ソフトバンクの先頭・内川聖一選手が第4号ソロを飛ばすと、続く6回裏、3番・デスパイネ選手が第15号アベック弾を運び、1点差に詰め寄った。
逃げ切りたい楽天は7回表、2死満塁の好機を迎えると、ここで2番・島内宏明選手がライトへ2点タイムリーを放ち、6対3。再び3点のリードを握る。
8回裏、福岡ソフトバンクは粘りを見せ、2番・今宮健太選手の第9号ソロとデスパイネ選手のタイムリー内野安打で、5対6と再度追い上げた。しかし後続が続かず、9回裏は守護神・松井裕樹投手が3者連続三振で締めて試合終了。交流戦前最後の首位攻防戦2戦目は、楽天が6対5で勝利した。
楽天の先発・岸投手は、6回4安打8奪三振、無四死球3失点の成績で、今季初白星。降板後に「調子はまずまずでした。初回の援護が大きかったですね。試合は作れたと思います」とコメントした。
文・今泉友香
記事提供: