開幕一軍猛アピールの北海道日本ハムドラ2右腕、吉井コーチ「強い真っすぐを投げていた」

Full-Count 石川加奈子

2018.3.5(月) 14:59

北海道日本ハムファイターズのドラフト2位ルーキー・西村天裕投手(C)Full-Count
北海道日本ハムファイターズのドラフト2位ルーキー・西村天裕投手(C)Full-Count

北海道日本ハムドラ2西村投手が1回3人斬り

北海道日本ハムのドラフト2位ルーキー・西村天裕投手が4日、本拠地での千葉ロッテ戦に3番手として登板。7回1イニングを打者3人でピシャリと抑え、開幕一軍に一歩前進した。

初めて上がる札幌ドームのマウンド。「変な緊張があったのですが、いい感じで集中できて、キャッチャーのミットしか見えなかった。自分のピッチングができて良かったです」。即戦力として期待される24歳右腕は試合後、ホッとした表情を浮かべた。

この日千葉ロッテの先発は、NTT東日本でチームメートだったドラフト5位ルーキーの渡辺啓太投手。ふだん連絡を取り合う仲だが「彼は彼、自分は自分。先発と中継ぎは違うし、意識したらダメ」と自分の投球に集中した。

「今まで投げた中で一番硬いと思った」というマウンドでMAXは自己最速にあと2キロに迫る152キロをマーク。菅野選手を147キロで右飛、三木選手を151キロで遊ゴロ、安田選手を151キロで左飛と、打者3人をいずれも力のある直球で打ち取った。これで実戦3試合3回を投げて2安打無失点と結果を積み重ねている。

首脳陣の評価は上々だ。栗山英樹監督は「良かったですね。あとは変化球が悪くないので、それもうまく生かしてくれると思います」と期待の言葉を口にした。

吉井理人投手コーチは「強い真っすぐを投げていましたね」と評価する一方、一軍で通用するかどうかについては「まだこれから」としっかり見極めていく。

西村投手自身、この日の結果に納得しても内容には納得してしない。「真っすぐが高くてとらえられましたし、変化球もボールからボールになっていたので、課題が出ました。点数はつけられません」と追求する理想は高い。

「変化球も持ち味なので、変化球も使ってバッターを追い込めたら。(球速は)意識せず、質と強さを意識してやっていきたい」とプロの世界で生き抜くイメージはできている。開幕一軍切符を懸けて今後もオープン戦に帯同する右腕は「一軍にしがみついていきたいです」と表情を引き締めた。

記事提供:

Full-Count 石川加奈子

この記事をシェア

  • X
  • Facebook
  • LINE