北海道日本ハムが接戦制す! 投手5人の継投ズバリでカード初戦を辛勝

パ・リーグ インサイト

2019.5.28(火) 21:00

北海道日本ハムファイターズ・清宮幸太郎選手(C)パーソル パ・リーグTV
北海道日本ハムファイターズ・清宮幸太郎選手(C)パーソル パ・リーグTV

 5月28日、札幌ドームで行われた北海道日本ハムと千葉ロッテのカード初戦は、北海道日本ハムが4対3で勝利。1点のリードを5人の投手で守りきり、5月14日以来となるカード白星発進を飾った。

 まず先手を取ったのは千葉ロッテだった。2回表、北海道日本ハムの先発・金子弌大投手が投じた高めの変化球を、4番・井上晴哉選手が逃さずに捉える。打球は「結果的にホームランになってくれた」という言葉とは裏腹に、バックスクリーン左に飛び込む豪快な先制8号ソロとなった。
 
 これで勢いに乗った千葉ロッテ打線が続けざまに攻勢に出た。3回表、9番・江村直也選手の四球と1番・荻野貴司選手の二塁打で無死2.3塁とすると、鈴木大地選手の内野ゴロと、清田育宏選手の適時打で2点を追加。試合序盤で早くも3点のリードを握った。

 千葉ロッテの先発・涌井秀章投手に、3回まで無得点に抑えられていた北海道日本ハム打線だったが、中盤に入ったところで反撃。4回裏、4番・中田翔選手の安打、5番・王柏融選手の二塁打で無死2,3塁とすると、1死から7番・清宮幸太郎選手が右中間を破る2点適時二塁打を放った。さらに、続く8番・清水優心選手の安打で1,3塁とチャンスを拡大させると、9番・中島卓也選手の内野ゴロで3点目。一気に試合を振り出しに戻した。

 続く5回裏、大田泰示選手と中田選手の安打で1死1,3塁とすると、王選手の内野ゴロの間に大田選手が本塁に生還。北海道日本ハムが1点を勝ち越し、試合は4対3で後半戦へ。 

 1点のリードを守りたい北海道日本ハムは継投に入った。6回表、2死1塁から2番手・公文克彦投手にスイッチすると、続く7回表は宮西尚生投手が1死2塁のピンチを背負いながらも熟練の投球術を見せ、無失点で切り抜ける。8回表も、4番手・石川直也投手が四球で走者を許したものの、後続を無難に断ち、スコアボードに0を並べた。 

 意地を見せたい千葉ロッテは、北海道日本ハムの守護神・秋吉亮投手から代打・バルガス選手が四球、続く代打・香月一也選手も安打でつないで2死1,3塁と絶好のチャンスを作る。しかし、荻野貴司選手が左飛に倒れて試合終了。北海道日本ハムが4対3で接戦を勝利した。

 勝利した北海道日本ハムは、3点を先行されながらも中盤の2イニングで逆転し、見事に最小点差を守りきった。カード初戦をなかなか勝利で飾れない状況が続いていただけに、今後のチームに勢いを与える勝利となっただろう。一方、敗れた千葉ロッテは先発・涌井投手が勝ち越しを許すなど、粘りきれず。最終回に反撃を見せるも、あと一本が出なかった。

文・吉田貴

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