【ファーム】ルーキー・牧野翔矢がサヨナラ打!埼玉西武が最大7点差を大逆転

パ・リーグ インサイト

2019.5.28(火) 17:11

埼玉西武ライオンズ・牧野翔矢選手(C)パーソル パ・リーグTV
埼玉西武ライオンズ・牧野翔矢選手(C)パーソル パ・リーグTV

 5月28日、メットライフドームで行われた埼玉西武と楽天のイースタン・リーグ公式戦第9回戦。試合は最大7点あったビハインドをひっくり返した埼玉西武が9対8で劇的なサヨナラ勝利を決め、4連勝を飾っている。

 2回表、ビジターの楽天が先に試合を動かす。埼玉西武の先発・ニール投手から山田大樹選手が適時二塁打を放って1点を先制すると、さらに三好匠選手の内野ゴロと2死からのダブルスチールで抜け目なく2点を追加。続く4回表には2死満塁から山﨑剛選手の押し出し死球、卓丸選手の2点適時打、西巻賢二選手の適時打で4点を加え、7対0と大差をつける。

 楽天の先発・引地秀一郎投手は3回まで無失点と好投していたが、埼玉西武は4回裏に相手の捕逸と齊藤誠人選手の適時打で2点を返す。5回裏には川越誠司選手の一塁手の頭上を越える適時二塁打と、鈴木将平選手の適時打で、疲れが見えてきた引地投手をKO。さらに高木渉選手の併殺打の間に1点を加え、2点差まで追い上げる。

 点差を詰められた楽天は7回裏、耀飛選手がボールゾーンに落ちる変化球を鮮やかに捉え、ライトにソロ本塁打を放ってリードを3点に広げる。2番手以降のリリーフ陣も揃って好投を見せ、3点リードのまま9回裏にはクローザーの小野郁投手がマウンドへ。埼玉西武としてはまさに追い詰められた状況だったが、ここから若獅子たちが驚異的な粘りを見せる。

 3つの四死球で1死満塁のチャンスを作ると、愛斗選手の2点適時打で1点差に詰め寄る。その後も猛攻は続き、2死満塁から呉念庭選手が起死回生の適時打を放って試合はついに8対8の同点に。最後は途中出場のルーキー・牧野翔矢選手がプロ初安打・初打点となるサヨナラ打をライト前にはじき返し、劇的な展開で熱戦に終止符を打った。

 埼玉西武は先発のニール投手が守備の乱れにも足を引っ張られ、5回7失点と試合を作れず。それでも、諦めずに食らい付いた野手陣が一軍の本拠地・メットライフドームで、その一軍が誇る強力打線を彷彿とさせるつながりを見せ、神がかり的な逆転勝利を収めている。

 敗れた楽天はルーキーの引地投手が勝利投手目前の5回に崩れたものの、2番手以降のリリーフ陣が好投して試合の主導権を渡さず。打線も足を絡めながら序盤に大量点を奪ったが、守護神の小野投手が大誤算。まさかの大逆転負けを喫してしまった。

  123456789 計
楽 030400100 8
西 000230004x 9

楽 引地秀一郎-渡邊佑樹-戸村健次-ハーマン-●小野郁
西 ニール-東野葵-松本直晃-○田村伊知郎

文・望月遼太

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