5月26日、楽天生命パーク宮城で行われた楽天対オリックスの12回戦は、4対1で楽天が手堅く勝利した。連敗を阻止し、今カードの勝ち越しを決めた。
初回、楽天先発・石橋良太投手とオリックス先発・K-鈴木投手は、互いに相手を3者凡退に抑える立ち上がり。2回表、このカードから一軍再昇格を果たした頓宮裕真選手が3号ソロを放ち、オリックスが先制に成功する。
反撃したい楽天は直後の2回裏、安打と四球で2死満塁のチャンスを迎える。ここで、堀内謙伍選手が「打ったのはストレートだと思う。フォアボールが続いていたので、ストライク先行で来ると思っていた」と語る2点適時打を放ち、逆転に成功。さらに、5回裏に銀次選手が適時打を、7回裏には今江年晶選手が1号ソロを放ち、4対1とリードを広げた。
逃げ切りたい楽天は、6回から継投へ。6回表を森原康平投手が3者凡退に打ち取ると、7回表に青山浩二投手が2死1,3塁のピンチを招くが、三塁手・今江選手の好守もあって無失点で切り抜ける。そして8回表はブセニッツ投手、9回表は守護神・松井裕樹投手が危なげなく締め、4対1で試合終了。
勝利した楽天は、先発の石橋投手が5回1失点と試合を作ると、中継ぎ陣が無失点リレーをつないだ。今季3勝目を手にした石橋投手は降板後、「勝負どころで集中してしっかりと腕を振って投げることができました。もったいない一球はありましたが、ここ最近では一番の投球だったと思います」と語った。
敗れたオリックスは、チャンスであと一本が出ず、2失策と攻守で精彩を欠いた。先発のK-鈴木投手は5回103球を投げて3失点。「立ち上がりはいい形で抑えられましたが、2回の(逆転を許した)場面は変化球をいいところに投げようと狙いすぎて、制球を乱してしまいました。ストレートの調子自体は悪くなかっただけに、もっとストライクゾーンで勝負しなければいけませんでした」と反省を口にした。
文・鈴木海斗
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