5月25日、メットライフドームで行われた埼玉西武対北海道日本ハムの第11回戦は、7対5で埼玉西武が勝利。連勝を5に伸ばし、リーグ2位に浮上した。

　昨日に引き続き、試合序盤から埼玉西武打線がつながりを見せる。まずは1回裏、北海道日本ハムの先発・バーベイト投手から、秋山翔吾選手の先頭打者ホームランで先制。その後もヒットと四球で1死1,2塁とすると、5番・森友哉選手、7番・栗山巧選手のタイムリーなどで打者一巡の猛攻を見せ、この回一挙4点を奪う。

　さらに2回裏、1番・秋山選手が昨日から3打席連続となるホームランを放ち、スコアを5対0に。北海道日本ハムは、ここで早くもバーベイト投手から上原健太投手に継投した。

　4回表、5点を追う北海道日本ハム打線が埼玉西武の先発・多和田真三郎投手を攻め立てる。ヒットと四死球で迎えた2死満塁の場面で、7番・清宮幸太郎選手が11球粘った末に、ライト線への痛烈な2点タイムリー。本日20歳の誕生日を迎えた清宮選手は、「三塁ランナーの中田さんからの視線が半端なかったですね。ただ、集中して打席に入れてたと思います。最終的に打ったのは真っすぐですけど、色んな可能性を持ちながら待っていたので、それが良い結果につがってくれたのかなと思います」と振り返った。

　さらに、8番・平沼翔太選手、9番・石川亮選手の連打でこの回一挙5得点を挙げ、同点に追いつく。大きなリードを守れなかった埼玉西武・多和田投手は4回途中5失点でマウンドを降り、佐野泰雄投手にバトンタッチした。

　北海道日本ハム・上原投手は急な登板になったにも関わらず、勢いに乗った埼玉西武打線相手に4イニングを被安打1、無失点の好投を見せた。また、佐野投手も2四球を出しながらヒットを1本も許さず、2回1/3をしっかり投げ切った。

　同点で迎えた終盤、勝ち越したのは埼玉西武だった。7回裏、先頭の源田壮亮選手がこの回から登板した北海道日本ハム・堀瑞輝投手からヒットを放つと、4番・山川穂高選手の申告敬遠から連続四球で勝ち越しに成功。7番・栗山選手の犠飛でも1点を追加し、リードを2点に広げた。

　埼玉西武がリードする展開で迎えた最終9回表は、守護神の増田達至投手が3者凡退に抑えて試合終了。

　勝利した埼玉西武は、先発した多和田投手が序盤に打ち崩されるも、後に続く投手が好投を見せ、5連勝。リーグ2位に浮上した。また、1回にプロ初ヒットを放った戸川大輔選手は、「ライオンズファンから大きな歓声をいただき嬉しかったです。しっかりと捉えることができました。ファームでやってきたことが出せたと思います。ボールはお父さん、お母さんに渡したいです」と喜びを語った。

　敗れた北海道日本ハムは、1.0回5失点で降板と悔しい結果となった先発・バーベイト投手が降板後に「低めに制球できず、打ちやすいところにボールが集まってしまった。ピンチを背負っても同じだった。先発投手としての役割を果たせなかったことがとても悔しいです」と反省を述べた。打線も、得点圏にランナーを置きながらも、あと1本が出ず、昨日に引き続き悔しい敗戦となった。

文・後藤万結子