5月23日、札幌ドームで行われた北海道日本ハムと楽天の3連戦・最終戦は、11対2で北海道日本ハムが快勝した。杉谷拳士選手が左右両打席本塁打を達成するなど、4打点の活躍を見せた。
試合は、終始北海道日本ハムペースで進んだ。まず1回裏、1番・渡邉諒選手が三塁打を放つと、続く杉谷拳士選手が楽天先発・辛島航投手から犠飛を放ち、先制に成功する。
2回表、楽天は北海道日本ハム先発・杉浦稔大投手から連打を放ち、ニゴロの間に同点に追い付くものの、3回裏、北海道日本ハムの4番・中田翔選手が第9号2ランを放ち、すぐさま勝ち越しに成功した。
そして5回裏から、北海道日本ハムが畳み掛ける。1死から9球粘った末に杉谷選手に今季第1号ソロが飛び出し、5番・王柏融選手の適時打でも追加点。スコアを5対1とする。
4点リードの北海道日本ハムは、6回表に2番手の公文克彦投手が1点を失うが、その裏、何と杉谷選手が2打席連続・左右両打席での本塁打となる2号2ラン。さらに7回裏、四球や大田泰示選手の右前打などで1死満塁のチャンスを作ると、鶴岡慎也選手、中島卓也選手の連続適時打で計4点を追加。11対2と楽天を大きく突き放した。
大量リードで迎えた9回表は、吉田侑樹投手が3者凡退に抑え、試合はそのまま11対2で北海道日本ハムが勝利した。
13安打11得点と打線が爆発した北海道日本ハム。先発・杉浦稔大投手が5回1失点と好投し、4打点を挙げた杉谷選手は、球団では2007年のセギノール氏以来となる1試合左右両打席本塁打を達成した。
敗れた楽天は先発・辛島航投手が乱調だった。なお、楽天・渡邊佳明選手は5回表にプロ初安打を記録。「最初の打席で調子はいいと感じたので、この打席は初球から積極的にいこうと思っていました。でも、こんなに早く出るとは思いませんでしたね。初ヒットのボールはこれまでずっと自分を見てきてくれた家族に渡して実家に飾ってもらいます」と笑顔で語った。
文・粟盛 優佳
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